この記事をまとめると
■クルマのワイパーなどにチラシが挟まれていることがある
■内容は車検やクルマ買取の宣伝など
■この行為の違法性について解説する
不安な場合は110番を!
ワイパーに車検やクルマ買取のチラシが挟まっていることは昔からある。ただ最近、よく言われるのが盗難の目印にされているのではないかということ。理由としては、一度挟んでしばらく期間を置いてからまた見にきた際にまだ挟まっていればほとんど動かしていなくて、クルマに対するオーナーの関心は低いことの表れ。同じようなものでペットボトルがホイールアーチに挟んであるというのもあって、いずれにしても盗みやすいクルマと判断されて、窃盗団がやってくるというもの。
理由としてはうまくできているが、実際にはどうなのだろうか? カーセキュリティの専門店などでの話を総合すると、なくはないけど、全部が窃盗団が入れたものとは限らないということ。挟んだままだから盗めるという判断に使われるなら、そのままクルマは消えてしまうので、そもそもオーナーがチラシが挟んであったか知るすべはない。せいぜいまわりのクルマにもあったかどうかだろう。
都市伝説的な要素も多分にあるが、見つけたら取っておくのに越したことはない。ちなみに、知り合いには、チラシの業者に連絡して実際に廃車を買ってもらったという人がいるので、やはりすべてダメというわけではないだろう。
そしてチラシで問題になるのが、内容はどうであれ、「人のクルマに触るな!」という嫌な思い。違法だろうという声も出るのは当然だ。ただ、厳密に言うと違法ともいい切れないのが実際で、門扉や壁などで仕切られていたり、部外者立ち入り禁止といった看板が見やすい部分にあるなど、明らかに固有の敷地であれば、不法浸入になる一方、誰でも出入りできるような露天の駐車場だと、不法侵入までは問えない可能性も出てくる。自宅駐車場で道路に面しているところに止めている場合も同様だ。
知り合いの警察に聞いたところ、不快に思った場合は110番をして警察を呼べば、身元確認も含めて対応してくれるので、任せたほうがいいとのこと。違法性が顕著であれば同行して取り調べになる。直接注意して逆上した場合、自宅が判明しているという恐怖もあるだけに、なおさらだ。