この記事をまとめると
■雨の日の安全な高速道路の走り方について解説
■まずはルート上の天気の情報を入手して置くのが第一
■もっとも重要なのは無理をして乗らないこと
雨が降りだしたら昼間でもヘッドライトを点灯!
連日猛暑が続くと積乱雲が発生しやすくなって、局地的大雨に見舞われることが多くなる。帰省や行楽で高速道路を利用する機会が増えるこの時期だけに、高速道路上で豪雨が降ってきたときのことを考えておこう。
まず、局地的大雨やゲリラ豪雨といっても、天気の変化はある程度あらかじめ知ることができる。ドライブに出かける際は、天気予報アプリの雨雲レーダーなどを使って、ルート上の天気の情報を入手して置くのが第一。
天気予報で大雨が予想される場合は、ピークの時間がずれるようにするのがベスト。そしてハイドロプレーニング防止のため、高速道路に乗る前にタイヤの空気圧を高め(指定空気圧より10kPa~20kPaアップ)にしておくのが大事。
走っていて雨が降りだしてきたら、昼間でもヘッドライトを点灯。被視認性を高めることが安全運転につながるので、スモールランプではNG。大雨なら、バックフォグランプも点けてしまおう。
そして速度を落として、車間距離を広めにとること。晴天時に100km/hぐらいで走る道だとすれば、雨天なら80km/hぐらいに落とすのが基本(高速道路だと、雨の日は制限速度も下げられることがある)。またガラスの曇りを防ぐために、エアコンのスイッチも入れる(外気導入)。
あとはできるだけ轍の深い車線を避け、トラックなど大型車を追い抜くときは、大型車の跳ね上げる水しぶきに一瞬視界を奪われることを想定して走ること。
ワイパーは最速に切り替え、直線部分を選んで追い抜きにかかり、追い抜き中は水しぶきがかかってもアクセルをゆるめたりブレーキを踏んだりしないで、一気に前に出てしまおう(併走する時間を短くするのがコツ) 。
ちなみに車重が重たい大型車両は、タイヤに大きな荷重がかかっている分、雨になってもグリップ力がそれなりにあり、運転経験も豊富なので、雨の日もけっこういいペースで走っていることも多い。そんな大型車を無理して抜く必要はないので、自分のペースを守って、できるだけ一定の速度をキープするのもひとつのポイント。
もっとおすすめなのは、豪雨になったらSAやPAに入って、雨が弱まるのを待つこと。局地的な豪雨や雷雨は、長時間は続かない。30分~1時間もすれば普通の雨か小雨に変わってくるので、SAやPAでコーヒーでも飲みながら一休みするのが最良の一手。
首都高速道路株式会社の発表によると、雨天時は晴天時の約4倍も事故が起こりやすいとされているので、雨天時、とくに大雨のときは怖い思いをしてまで走らないのが一番だ。