退屈なんて無縁の世界! ルーテシアE-TECH HYBRIDはワクワクが止まらない走りにエコまで付いてくる (1/2ページ)

オシャレなデザインと「使える」中身を実現

 ハイブリッドカーと聞いて、みなさんはどんなイメージを浮かべるだろう?

「低燃費で走れて、環境やお財布に優しい」

「エコだとしても、走りの楽しさは内燃機関のクルマと比べると劣るのでは?」

 クルマはユーザーのライフスタイルによって向き合い方が違うので、さまざまな受けとめかたがあると思う。でも、低燃費走行を叶え、ワクワクさせる走りの楽しさも両立させてくれるクルマがあるとしたらどうだろう。今回はまさにそんな欲張りなニーズを叶えてくれる『ルノー ルーテシア E-TECH HYBRID』でドライブに出掛けることになった。

「さすがはフランスメーカーだな」と思わせるのはスタイリッシュなデザイン。フロントフェイスはCシェイプと呼ばれるLEDヘッドライトが精悍なイメージ。フロントバンパー両端に配置されたエアディフレクターは低重心に見せるだけでなく、フロントタイヤが引き起こす空気抵抗を抑えて、燃費を向上させる効果が期待できる機能性を併せ持つ。美しいディテールで描かれたボディは日本の四季折々のシーンをドラマティックに映し出してくれそう。さまざまな場所に連れだしたくなりそうだ。

 ルーテシアには4気筒1.3リッター直噴ターボのガソリン車が存在していたが、後から追加されたE-TECH HYBRIDのエクステリアは専用バッジで見分けることができる。でも、それ以外に特別なアイテムはあしらっていない。ユーザーの使い方でパワーユニットを選択できるというスタンスで登場した様子がうかがえる。

 車内に乗りこむと、このクルマがコンパクトカーであることを忘れてしまう。インパネやドアトリムはひとクラス上の車格を思わせる質感の高いパネルや素材があしらわれているし、今ドキだなと思えるのはスマホと連携して音楽再生やマップアプリを活用できるディスプレイオーディオが採用されていること。ちなみに、オプションでカーナビを装着すると、このディスプレイに表示、操作することができる。

 ルノー車で定評のあるシートは適正な姿勢で身体を受け止めてくれるもの。欧州車は前席のシートバックのリクライニング機構がダイヤル式で煩わしい場合があるけれど、ルーテシアはレバー式を採用。仮眠を取りたいときなどに一気に倒せるのが嬉しい。

 後席は大人が十分に座れる広さがあるし、一昔前のCセグメントくらいの広さだから、街乗りしやすいサイズと居住空間はいい感じにバランスが取られていると思う。

 リヤゲートを開くと深い荷室が出現。バッテリーを搭載したハイブリッド車でありながら、ラゲッジ容量は300リットルを確保。後席をアレンジすればたくさんの荷物を積めそうだ。

 ルノーオーナーはクルマ選びでデザインや乗り味は譲れないというコダワリ層が多い。ハイブリッドカーを提案するとなれば、それ相応の魅力があって然りだ。そんな気持ちで街乗りからスタートすると、モーターのみで静かで滑らかに発進。やがてエンジンが始動すると、振動やショックを感じさせない。モーターとエンジンの連携もじつにスムースで思い通りのイメージで流れに乗っていける。コンパクトカーらしく、狭い道もスイスイ走れてストレスを感じさせないあたりもいい。

 ルノーが提案する『E-TECH HYBRID』は1.6リッターのエンジンに2モーターを組み合わせたフルハイブリッドシステム。そこにはF1のハイブリッドカーで培ったノウハウを活用した電子制御ドッグクラッチマルチモードATが組みあわされている。日本市場ではクーペSUV『アルカナ』に続き、ルーテシアはこのシステムを搭載した第2弾のモデルとなる。低速から高速までモーターのみで走れることで燃料消費を抑える効率に優れ、WLTCモード25.2km/Lを実現した。


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