なだらかなカーブを描くルーフがエレガント! キャデラックの次世代EVフラッグシップセダンのコンセプトカー「セレスティック」を公開 (2/2ページ)

インパネ全面に展開される55インチのLEDディスプレイ

 このショーカーの開発にあたり、デザインとエンジニアリングのチームは、戦前のV16エンジンを搭載した特注セダンのコーチや、1957年にハンドビルドされたコンセプトカー「エルドラド ブロアム」など、初期のキャデラックセダンを特徴づけた職人技とカスタマイズを重視。そしてセレスティックは、キャデラックの伝統を、革新的な生産方法と新テクノロジーで蘇らせ、そこにミッドセンチュリーの傑作をはじめとするクラシック建築や、時代を超えていまなお愛され続けているアメリカを代表するアイコニックなデザインを融合させたという。

 これらの要素を、新型バッテリー「アルティウム」ベースのEVアーキテクチャに反映させることで、セレクティックを完璧に表現することが可能となり、セレスティックは、旅のすべてをまったく新しい体験にしてくれる、そんな感動を呼び起こすクルマとなっている。

 また、セレスティックには、キャデラックの未来へのビジョンを表現するための革新的技術が搭載されている。そのハイライトは、55インチのLEDディスプレイを含む5つの高解像度LEDインタラクティブ・ディスプレイであり、可変透過型スマートガラスルーフであり、そしてハンズフリー運転支援技術のウルトラクルーズだ。

 55インチのアドバンストディスプレイは、アクティブプライバシー技術である電子デジタルブラインドを備えたパッセンジャーディスプレイが導入され、乗員が映像コンテンツを最大限に楽しむことができるよう開発されている。また、スマートガラスルーフは、座席位置に合わせた4つのゾーンで照明を別々に変えることができるSPD(Suspended Particle Device/浮遊粒子デバイス)技術を採用し、乗員はパーソナライズされた快適性と視界などを微調整することができるようになっている。

 今回のセレスティックのショーカーで公開された多くのテクノロジーは、セレスティックを、キャデラック史上もっとも先進的なモデルたらしめており、後日公開されるというセレスティックの量産バージョンにも、いくばくかは反映されることが期待される。電動化へと舵を切ったキャデラックがどのような姿を見せてくれるか、楽しみは尽きない。


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