この記事をまとめると
■ウルトラハイパフォーマンスタイヤ「ADVAN Sport V107」が発売された
■「ADVAN Sport V107」と従来品「ADVAN Sport V105」を谷口信輝さんが試乗比較
■「ADVAN Sport V107」は全方位において従来モデルよりも進化していた
プレミアムブランドにも純正採用される「ADVAN Sport V107」
グローバルフラッグシップタイヤの新商品として、昨年末にリリースされたウルトラハイパフォーマンスタイヤ「ADVAN Sport V107(アドバン・スポーツ・ブイイチマルナナ)」。
これは、従来の「ADVAN Sport V105」のコンセプトである“運動性能、快適性、安全性の高次元でのバランス”を踏襲しながらも、従来品を凌ぐドライ&ウエット性能と操縦安定性をはじめ、すべてにおいてレベルアップを果たしたモデルとなっているとのこと。
すでにメルセデスAMGやBMW M、ブラバスといったブレミアムブランドのスペシャルモデルに標準採用されている「ADVAN Sport V107」は、プレミアムメーカーとの共同開発や世界一過酷なテストコースとしても知られるドイツのニュルブルクリンクでのテストで鍛え上げられたというだけあって、そのポテンシャルが気になるところですが、今回はレーシングドライバーの谷口信輝氏に従来型と乗り比べてもらい、その進化具合をチェックしていただくことにしました。
従来モデルの「ADVAN Sport V105」の印象は?
今回インプレッションに用いたのは、メルセデス・ベンツ C 220 d 4MATIC オールテレイン。高められた車高と四輪駆動システムである4MATIC、そしてトルクフルなディーゼルエンジンを搭載したモデルでオールマイティさには定評がある1台だけに、タイヤの特性がわかりやすいモデルとも言えそうです。
そんなCクラス オールテレインにまずは従来モデルの「ADVAN Sport V105」を装着してインプレッション。谷口さんの第一印象は、
「荷重をかけていったときのタイヤの潰れ感が良くてクセがないのがいいですね。めちゃくちゃハイグリップというワケではないですけど、ロードノイズも抑えられていて非常にバランスがいいタイヤで、こういうプレミアムなクルマにはベストマッチなんじゃないかな」
と上々の評価。とくに不満を感じるポイントも見当たらないということで、「新型に乗り換えてもそんなに違いが出るかな? ちょっと不安だよ(笑)」とこぼすほど「ADVAN Sport V105」もハイバランスなタイヤであることが証明されたのでした。
気になる新型「ADVAN Sport V107」の実力は?
続いて新型の「ADVAN Sport V107」をタイヤショップにて組み替えてインプレッションを再開。するとショップを出た直後にある変化に気づきます。
「これは明らかに静粛性が上がってますね。V105は道路のつなぎ目を超えたときに“パパパパーン”って若干共鳴する印象があったんですけど、こっちは“パン”と一発で収まる感じ。ステアリングの感触も微振動が抑えられていて、まるで低反発クッションのようなしっとり感があります」