ハイブリッドの仕組みやメリット・デメリットを解説! おすすめのモデルも紹介 (3/3ページ)

おすすめのハイブリッド車を紹介

とにかく燃費が良い軽自動車を求めるなら

スズキ・アルト

価格:94万3800円〜

燃費(WLTCモード):23.5〜27,7km/L

 本体価格47万円との低価格をアピールして1980年に登場した初代から時を経て、現在販売されているのが2021年に登場した9代目となるアルト。

 価格こそ、初代と比べ約2倍となりましたが安全性能や燃費性能などベーシックカーとしての資質は、初代から2倍以上の進化を成し遂げています。

 現行モデルの大きな特徴は、歴代モデルとしては初となるマイルドハイブリッドを搭載したことでしょう。先代にはエネチャージを搭載したモデルが用意されていましたが、そのシステムは回生エネルギーで得た電力を電装品に使用し燃費を向上させたもの。マイルドハイブリッドはEV走行こそできませんが、電力を走行出力にも使用するため、燃費は大きく向上しました。

 結果、WLTCモードで27.7km/Lと軽自動車ナンバー1の燃費を実現しています。ハイトワゴン勢に比べ室内空間は劣りますが、車両価格と燃費の良さを考えると経済性ナンバー1軽自動車なのは間違いありません。

ガソリン車と同様のユーティリティ性能を確保

ホンダ・フィットe:HEV

価格:199万7600円〜

燃費(WLTCモード):23.2〜29.4km/L

 4代目フィットに設定されたハイブリッド車「フィットe:HEV」。e:HEVは2モーター駆動式のハイブリッドシステムでバッテリーのみで走行するEVモード、エンジン発電によるHVモード、クラッチ直結によるエンジン駆動モードを有します。

 基本的に1.5Lエンジンで発電し、その電力でモーターが駆動するシリーズ式ハイブリッドなのですが、蓄電量が十分な場合はエンジンを停止しバッテリーからの電力のみで走行。高速巡航時などはエンジン出力で直接タイヤを駆動することで電力の変換ロスを抑える工夫もなされています。

  

 ハイブリッドシステムの肝ともいえるIPUも容積を25%縮小。IPUが搭載されているのはラゲッジルームですが、ガソリン車との違いはラゲッジアンダーボックスの有無くらい。室内空間は駆動用バッテリーなどによるスペースへの影響はまったくなく、ガソリン車と同様の広さを確保しているのが特徴です。

e-POWERとプロパイロットが魅力のミニバン

日産・セレナ

価格:358万2700円〜

燃費(WLTCモード):17.2〜18km/L

 Mクラスミニバンの人気ブランドのひとつセレナ。多彩なシートアレンジや広い室内空間を備えたことで発売後から現在まで高い人気を維持しています。

 セレナはスマートシンプルハイブリッドとよばれるハイブリッド車がラインナップされていましたが、2018年に先代ノートに搭載され話題を集めたe-POWER搭載車「セレナ e-POWER」が追加されました。

 e-POWERとは搭載されるエンジンは発電に徹し、駆動はモーターのみで行うシリーズ式のシステム。日産自慢の先進運転支援システムのプロパイロットやアクセルペダルだけで加減速が行えるワンペダル走行との組み合わせは他のハイブリッド車とは違う個性的なものです。

 現行セレナは来年にでもフルモデルチェンジが行われるとの情報もあるためか、購入時の値引きが大きいと一部で話題となっています。

 ひと声30万円以上、上級グレードでは70万円値引きされた、との話しが聞こえてくるなど、お得にハイブリッドミニバンを購入したい方にはセレナがイチオシです。

プレミアムSUVで燃費性能を求めるならこれ

トヨタ・ハリアー ハイブリッド

価格:358万円〜

燃費(WLTCモード):22.3km/L

 RAV4と同じプラットフォームをベースに開発された4代目ハリアー。昨年登場して以来、流麗なプロポーションや上質な佇まいを持つアーバンSUVとして高い人気を誇ります。

 新型ハリアーに用意されたパワーユニットは2種類。最高出力171psを発揮する2Lガソリンエンジンと2.5Lエンジン+モーターのハイブリッド仕様をラインナップしました。

 ハリアーに搭載されているハイブリッドユニット“THS-Ⅱ”は遊星歯車を動力分割機構としてエンジンからの出力を駆動と発電に分けるシステム。モーターの最高出力は120psでバッテリーの残量が満たされている場合は高速道路での走行時もエンジンなしのEV走行を行います。

 またハイブリッド仕様の4WDは後輪を最高出力54psのモーターで駆動する“E-Four”。リヤを最大80%まで駆動力配分を高めることができます。

まとめ

 ひとえにハイブリッド車といえども、様々なシステムがラインナップされていること、またハイブリッド車のメリット・デメリットについてお伝えしてきました。

 ガソリン車との価格差はいまだ大きいため購入するかどうかに悩む方は多いと思いますが、いずれにせよハイブリッド車の特徴を知ることは重要。よく理解したうえでハイブリッド車の購入に踏み切りましょう。


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