海外でも「BOSOZOKU」スタイルとして認知されている
もっとも、悪目立ちといってもなかには「目立ったもん勝ち」なんて不心得者もいることでしょう。バンバンバリバリとコールを切るのもそんな顕示欲、承認欲求の現われに過ぎないのかもしれません。こんな悠長なこと言ってると「騒音で迷惑する身にもなれ!」とお叱りを受けるかもしれませんが、これについては元暴走族の友人がこんなコメントをしていました。
「そりゃ、何十台も暴走車がいればうるさいだろうけど、同じところずっといるわけじゃあるまい」、なるほど、走り去ってしまえば元の環境も戻るというもの。また、うるさいまま居座ったりしたら、それこそ「迷惑行為」や「危険行為」として警察の出動案件。旧車會とて、いや社会人が中心の旧車會だからこそ警察なんて避けたいはずです。
※写真はイメージです
「だいたい、旧車會っていっても、本当に暴走族を経験していた人は少ないと思う」と元暴走族は口元を緩めていました。「中年になって憧れのバイクや、カスタムできる金ができたやつらが、嬉しくなってつるんでるように見えるし。それを羨むやつだっているわけで、そいつらがちょっとした悪ふざけを、さも反社会行為のようにあげつらってんじゃねーか」
成績が信じられないくらい悪かった友人ですが、なるほどCBXでバリバリ鳴らしてただけのコメントではあります。
つまりは、どんな趣味のグループにだっていえることですが「いいやつもいれば、悪いやつもいる」ということにほかならず、筆者などは暴走族風のコスプレを目にすると「ちょっとしたクール・ジャパン」くらいに感じているわけです。
ところで、海外の反応というかワールドワイドなSNSを覗いてみると「BOSOZOKU」はバイクにせよクルマにせよ、トレンドカスタムの一員となって久しいようです。日章旗チックなペイントや、月光カウル(高くせりあがったフロントフェアリング)竹やりマフラーなどは、たしかにアイコニックであり、日本独自のテイストにあふれていますからね。
もちろん、迷惑珍走、チンピラ行為はもってのほかですが、同じくクルマやバイクなど乗り物好き、カスタム好きとして、旧車會のことは無下にすることなく「お仲間」と認めるのもアリではないでしょうかね。