この記事をまとめると
■歴代タイプRシリーズで1番売れたモデルについて解説
■海外展開されていたモデルは売上台数が極端に多い傾向にある
■NSXに関しては新車価格の影響もありもっとも数が少ない
国内で10モデル展開されたタイプRで1番売れたモデルとは
先日、待望の新型が登場したシビックタイプR。ご時世的なものもあって、モーターを持たない純然たる内燃機関のみのタイプRは最後のモデルとなるとも言われており、とくに注目を集めている1台となっている。
そんなホンダのレーシングスピリットを象徴するタイプRシリーズは、1992年に初代NSXに設定されたのを皮切りに、1995年には3代目インテグラ、そして1997年に6代目シビックに設定されて現在に至っている(日本国外では1997年に欧州向けアコードにも設定されている)。
そんな歴代タイプRのなかで、日本でもっとも売れたモデルは何になるのだろうか? ホンダの発表によると、歴代のタイプRのなかで、世界でもっとも売れたのは2017年モデルのシビックタイプRであり、その台数は4万7200台とのこと。
しかし、日本国内での販売台数は8100台となっており、その販売台数の多くを北米と欧州が占める結果となっていた。
では、日本国内ではどうかというと、もっとも売れたタイプRは、1995年に登場したインテグラタイプRがおよそ3万台の販売台数でトップとなっているようだ。
この初代インテグラタイプRは、1.8リッターのB18C型エンジンを搭載し、その出力はNAながら200馬力を8000回転で絞り出すという超高回転型ユニット。ボディタイプは3ドアハッチバック(DC2型)のほか、4ドアセダン(DB8型)が用意されていたことも、ファミリー層から支持されて販売台数が伸びた要因のひとつかもしれないが(実際4ドアタイプRはそこまで売れていなかったが)、実際のところは1995年から2001年まで長きにわたって販売されていたことが大きな要因なのだろう。
なお、次点となるのが初代シビックタイプRで、こちらは約1.6万台の販売台数となっている。逆にもっとも販売台数が少ないタイプRは初代のNSXタイプRとなっており、こちらはビッグマイナーチェンジ後に復活したNA2型も含めてわずか600台ほどしか販売されていない。
ただ、NSXについてはスーパーカー級の車両本体価格であったことを考慮すると、売れていないというよりは限られた人しか買うことができなかったというのが正しい表現と言えるだろう。
近年に登場したタイプRは販売台数が少なく、中古車市場で高騰しているケースも見られるが、新型においては欲しいと思った人がすべて購入できる体制を整えていただきたいと切に願いたいところである。