この記事をまとめると ■高額車両が多いGT-Rのなかでもさらに高額なモデルを紹介
■限定車ともなればノーマルモデルの倍以上の価格となっているケースも多い
■生産台数が2桁ほどしかないスペシャルモデルは相場が存在しない領域になっている
ただでさえプレミア価格のさらに上をいくGT-Rとは いまや新車価格以上のプライスは当たり前となっているスカイラインGT-R 。同車はどの世代、どのグレードでももはや「高嶺の花」となっているが、希少なグレードや限定車などはより高価格となっており、戸建てやマンションなどが買えてしまえそうなほど「バカ高」な価格となっている。今回はそんなプレミア価格と化している特別なスカイラインGT-Rの詳細と相場を紹介していこう。
R34スカイラインGT-R(V specII Nur) まず、バカ高スカイラインGT-Rの代表格と言えるのが、R34型スカイラインGT-Rの生産終了を記念して2002年1月販売された「V specII Nur」だ。同時に販売された「M spec Nur」と合わせて1000台限定で販売されたが、どちらも即日完売となった経緯を持つ。
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そんな「V specII Nur」の中古車を見てみると、「応談」か、プライスを表示している店舗ではなんと5000万円オーバーという現状。新車価格が610万円だったので、10倍近くの値段となっている。1000台の内75%が「V specII Nur」、25%が「M spec Nur」だったためか、後者は市場にはまったくと言っていいほど出てこない状況だ。
この限定モデル最大の特徴はエンジンだろう。各種モータースポーツのベースエンジンとして採用されていたN1仕様のエンジンをベースに、ピストンやコンロッドに高精度バランス品を採用。このひと手間によって、高回転域での回転フィーリングにより磨きをかけたエンジンに仕上がっており、ヘッドカバーは専用のゴールドで塗装されている。
そのほか、特別装備として300km/hフルスケールメーター、立体成形の専用グレードネームエンブレムなどが採用されているほか、専用色ミレニアムジェイドメタリックが用意されていた。
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ミッドナイトパープルのボディカラー(R33/R34) スカイラインGT-Rと言えば、各世代を代表するボディカラーがあったのも印象的なポイントと言える。その中でも高値傾向になりやすいボディカラーがミッドナイトパープルだ。R33でラインアップされたこのボディカラーは、いままでにクルマ、ましてやスポーツカーではより少数派だった”紫”という色域を採用したため、抜群の存在感とインパクトを放っており、さらに上品さをも兼ね備えたのが特徴と言える。
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そんなミッドナイトパープルは、後継車のR34ではカタログカラーとしてはラインアップされなかったものの、R34GT-Rの販売を記念して300台限定でミッドナイトパープルIIとして復活した経歴がある。また、2000年1月から3月までの期間限定でミッドナイトパープルIIIというカラーもラインアップされていたのだ。
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限定色だったということもあり、R34のミッドナイトパープルの個体は3000万円を超えるプライスを掲げていることもしばしば。