ロードスター愛がヤバすぎる! 軽井沢ミーティングに参加した「濃すぎるオーナー」と「注目車」を一挙紹介 (2/2ページ)

ロードスターを愛してやまない3名をご紹介!

 続きまして、こちらのページでは会場で見かけたロードスターが好きすぎる3名をご紹介しましょう。※感染防止対策のルールのため、撮影時もマスクを着用して頂いてます。

1人目:タクモさん ・NBロードスター(30代 愛知県)

 1人目に紹介するのは、愛知県から自走で参加したタクモさん。なんと今回で8回目の参加なんだとか。リヤには自転車のキャリアを装備しており、趣味で軽井沢をサイクリング兼トレーニングで走りつつ、イベントだけでなく軽井沢を満喫しているオーナーさんです。で、なぜ声を掛けたかって? この方のNBロードスターが”ただの”ロードスターじゃないからですよ。

 なんとエンジンは4連スロットル仕様! と、言ってもここまではロードスター乗りの中ではそこそこ鉄板というか、比較的よく見るチューニングです。「じゃあなんだよ」という話ですよね。じつはこれ、バイク用の電子制御スロットルを搭載し、自分で製作とプログラミングを施したフルコン制御のECUでエンジンを制御、自らエンジンOHから搭載まで行ったという究極のプライベーターの方が作り上げた1台なんです。

 これがどれほど凄いことか、クルマ好きであればおおよそ想像がつくはず。ちなみに、ペダルはNDロードスターのペダルを流用しているとのことで、もう何が何だかわからないトンデモマシンです。

 電子制御スロットルのおかげで、NBロードスターなのにクルコンがついちゃってるのも凄いところ。ECUを自分でやってるからこそ、パーツを揃えてプログラムさえしちゃえばなんでもOKなんだとか。

 ちなみに凄いのはそれだけじゃありません。なんとこれとは別にNAロードスターやNBロードスターを3台も所有しているという、もう骨の髄までロードスターに染まっている状態です。初っ端から凄い人に声を掛けてしまいました……。馴れ初めを聞いたところ、ロードスターは当初買う予定がなかったそうなんですが、最初の1台としてクルマの勉強を兼ねて乗ってみたら、次第に沼にハマってしまいこうなってしまったそう。クルマ好きあるあるですね。

 話を聞く限り、愛車のNBロードスターについては知り尽くしている様子。無いパーツは自作するのはもちろん、メンテナンスも原則自分で行っているとのこと。最初の1台ということもあり、今回のロードスターは13年乗り続けている相棒ということでした。

 もちろん、ここまでやってあるであろうロードスターは、タクモさんの知る上ではこの1台だけ。唯一無二とはこのことです。なお、こうなってしまった理由のひとつにパーツの廃盤があったという。タクモさんはこのインタビューを通して「マツダさん、NBロードスターのスロットルワイヤーをまた作ってください!」と熱烈アピールしてました。オーナーではない自分が言うのもなんともですが、マツダさん、僕からもワイヤーの再生産、お願いします!

2人目:吉村さん・NCロードスター(51歳 熊本県)

 会場に来てから早々にずっとこの方が気になっていました。

 そりゃそうですよ。人だかりがこの方の周辺から絶えないのですから。そんな気になるNCロードスターのそばに立って、さまざまな方と楽しく会話しているのは吉村さん。なんと熊本県から自走でやってきたという熱意が凄すぎる男性です。ロードスターにハマったきっかけは、若い頃に見たNAロードスターの「リトラクタブルヘッドライト」に憧れたことがきっかけだったそう。

 今回の参加は2回目とのことですが、九州では何度もこの手のイベントに参加しているとのことで、オフ会慣れは十分な様子。この方も、なんとロードスターを4台所有しているとか。手持ちは、4連スロットル仕様やATモデルなどだそう。あれ、ロードスターって1台買うともう1台貰える特典があるクルマでしたっけ? 何台も持ってるのが普通なんですか?

 冗談はさておき、この方もまた凄い方なんです。クルマの前に展示されているのは”自作”のメーターパネルやリヤパネル。吉村さん、本業はデザインCGなどグラフィック関係のお仕事をしている方とのことで、趣味が高じてこういったオリジナルのロードスター用パーツの製作に取り掛かったんだとか。界隈では有名な方らしく、吉村さんの作成したメーターパネルやスクリーンは大人気で、月に100個以上売れるんだとか。もはや本業になってません? デザインも秀逸で、いろいろなクルマに普段から触れる機会の多い僕的にはかなり”アリ”なアイテムばかりです。ロードスターのオーナーなら絶対欲しくなると思います!

 ちなみに、所有する複数台のなかで、なぜ今回NCロードスターで参加したのか聞いてみたところこんな答えが。

「NAやNBなども乗ったり所有したりしましたが、どうしてもパワー不足が目立つんですね。楽しいのは間違いないし、最高なのですが、NCロードスターの2リッターエンジンは余裕もあることから”より”ロードスターの魅力が楽しめるので、歴代で最高なモデルだと個人的には思っています。通勤で毎日80キロほど走るのですが、乗れば乗るほど2リッターエンジンの恩恵が感じられますね」とのこと。

 納得しすぎて終始ずっと頷いてた井上は、このインタビューを受けてすぐNCロードスターが欲しくなっちゃいましたね。セールストークもとてもお上手でした!

3人目:加藤さん&野本さん・NDロードスター(東京都 50代&30代)

 最後にインタビューしたのはこちらのご夫婦……と、思って声を掛けたのですが、なんと行きつけのバーで知り合った飲み仲間だったという加藤さんと野本さん。今回で3回連続参加とのことです。失礼しました。

 この方たちは先ほどの2名とはまた違ったイベントの楽しみ方をしていました。とくに強烈だったのが女性の野本さん。ロードスターを見たりイベントを楽しむのはほどほどに、「手を振りに来るのが目的」だったとのこと。いわゆる「ヤエー」というやつです。バイク乗りの方がお互いにすれ違うバイク相手にやる挨拶のようなもので、クルマに乗ってる方にはあまり認知されていないかもしれません。休日に賑わっているドライブコースに行くと見ることができるかもしれません。

 そんな予想外な答えが返ってきたので、思わず僕は「え?」と何度か聞き返しました。そりゃそうでしょ! 手を振りにきたってなんだそりゃ!? 男性の加藤さんも「これがしたいって言うから連れて来たんだよ」とサラッとひと言。楽しみ方は人それぞれ。これもこういったクルマイベントの醍醐味でしょうか?

 でもね、いたんですよ。こちらの野本さん以外にも手を振っている方が道中に。僕のクルマはロードスターじゃないので全開でスルーですが、会場が近づくにつれて、路肩の駐車エリアには道行くロードスターたちに手を振る人が大勢いたのを思い出しました。きっと恒例行事というか、ひとつの儀式なのでしょう。

 野本さんは、最初に参加した際に何気なく手を振ったらたまたま返ってきたことが、「ヤエー」にハマるキッカケになったんだとか。オープンカーだからこそ、こんな楽しみ方もあるんですね。ビックリです。ちなみにロードスターを買う予定はとくにないとか。そこは是非愛車にお迎えしてあげてください……!

 なお、男性の加藤さんは、元々NAロードスターのオーナーだったようで、子育てなども落ち着いたのを機に、「ソウルレッド」のNDロードスターを決め打ちで購入したという熱意あるオーナーさん。車高調やアルミホイール、マフラーなどをインストールし、ポイントを抑えた大人な仕立てになっており、ダンディな風貌にピッタリな1台になっていました。

 ちなみに、このイベントに参加するにあたって目標がひとつあったとのこと。それは、メインステージがある「No.1」の駐車場に愛車を置くこと。その念願が今回叶ったのも嬉しいと語ってくれました。参加者からしたら、やはりここのエリアに置くことは憧れなんだとか。3回目の参加でようやく念願が叶ったとのことでした。加藤さん、おめでとうございます!

 という、濃すぎる3名の方へのインタビューでした。なんでしょう、ロードスターが欲しくなっちゃいますね……ここまでの熱量を語られてしまうと。凄い世界を覗いてしまいました。

 個人的な話をすると、年に何度かこういったイベントにプライベートで顔を出すこともあるのですが、ここまでの次元は未体験でした。クルマオタクには非常にいい1日だったと思います。

 ってなわけで、長くなりましたが、これにて2022年の「ロードスター軽井沢ミーティング」リポートを締めたいと思います。ロードスターオーナーの皆さん、是非来年は参加してみてはいかがでしょうか!?


WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

編集者

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