Team SDAの本井雅人監督は、「菅生は300kmレースなので、速さにフォーカスして”飛び抜けた”チャレンジをしてみよう、とプロジェクトに参加しているメンバーに話しました。すると、ボディ設計のメンバーから、『富士24時間で装着していたフォグランプの場所を活用して、フレッシュエアをストレートにエアボックスに導いたら効果的なラム圧活用ができるはず』という提案を受けたのです。元々それが効果的なのはわかっていましたが、まさかボディ設計からそんな提案が出てくるとは想像もしませんよね。普段話すこともないと思われるパワーユニットの担当者と連携してバンパー内部にチャンバー的なスペースを置く提案が届き、それに従って改造することにしました。その結果、エンジン出力は10数馬力向上しています。これって、このプロジェクトが目論む組織に横串を通した開発そのものです。とても頼もしいと感じました」と語る。