この記事をまとめると
■売れ筋のミニバンは白や黒のボディカラーが人気
■その理由はリセールバリューにある
■ディーラーもその他の色を売りにくい状況となっている
多くの人がリセールバリューを考慮してボディカラーを選んでいる
日本で販売され、街なかを走っている日本車は同一車種で見ると同じようなボディカラーばかりであることが多々。しかし、ウェブサイトやカタログに掲載されているボディカラーバリエーションを見ると、意外なほどラインアップが豊富なことが多い。しかし、たとえば、人気の高いミニバンで、トヨタ・ノア&ヴォクシー、ホンダ・ステップワゴン、日産セレナあたりで売れ筋となるのはいずれも“エアロ系”モデルとなり、ボディカラーも“パールホワイト系”もしくは“黒系”のどちちかのような選択となっている。大人気フルサイズミニバンとなる“トヨタ・アルファード”においても、“パールホワイト系か黒系か”の二択となっているのが現状だ。
筆者は現行トヨタ・カローラセダンに乗っており、新設定色とされた“セレスタイトグレーメタリック(青っぽいメタリック)”を選んだのだが、筆者の生活圏ではあまり見かけず、スーパーホワイトIIやホワイトバール、シルバーメタリックあたりを頻繁に見かける。しかも情報によると、マイナーチェンジでセレスタイトグレーメタリックが廃止になるとのことなので、マイナーチェンジモデルへの乗り換えを検討しているのだが、無難なシルバーメタリックを選ぶしかないと考えている。
いまどきの新車購入では、現場で話を聞くと残価設定ローンの利用が多いこともあるが、3~5年という短期間で乗り換えを続けるか、10年以上乗り続けるか、乗り方が大きく二分されているとのこと。短期間で乗り換えをする人は当然リセールバリューを気にするので、中古車として再販する時の人気ボディカラーを選ぶ傾向があるので、前述したように“白か黒か”みたいな状況が生まれやすいようだ。それか、“無難な色”として白系(パールホワイト以外/パールホワイトはほぼ必ず下取り査定額アップにつながる)やシルバーメタリックを選ぶ傾向も日本的というか、伝統的なボディカラー選びが令和の時代にも残っている。