一気にキャラ変をして世界市場をターゲットにした1台に進化
ところが、今回3代目となった408は、初代と2代目とは”まったく別物”のグローバルカーとして生まれ変わった。
とにかく、ひと目見て”あっ”と驚くような、先進でスポーティ、かつプジョーらしい猫系動物の躍動感を感じるデザインなのが、なんとも魅力的だ。
ミッドサイズのクロスオーバーSUVに属するが、他に類のないような特別感がある。ボディ寸法は、全長4687㎜×全幅1848㎜×全高1478㎜で、ホイールベースは2787㎜。プラットフォームは最新のEMP2を用いる。インテリアはプジョーやシトロエンの真骨頂である、近未来感が満載だ。
エンジンラインアップは、1.2リッターターボや1.6リッターターボに加えて、プラグインハイブリッド車もあり、さらに近い将来にはEVのe-408がラインアップされることが公表されている。
こうした思い切った商品コンセプトの転換ができた背景には、やはりステランティスという企業体としての経営方針がある。
旧PSAと旧FCAが合体して生まれたステランティスには現在、14ものブランドがあるが、それらのなかで生産における効率化アップのために、プラットフォームやパワーユニット、そしてEV関連パーツなどの共通化を進める。
それと並行して、各ブランドの特徴を強調することに重きを置いている。
その中で、プジョーの上級モデルである408をグローバルカーとして再定義したといえるだろう。新型408のライバルとしては、たとえばホンダが概要を発表したばかりの「ZR-V」や、EVでいえばトヨタ「bZ4X」やスバル「ソルテラ」の名前が挙げられるだろう。
日本導入については未公開である。