お手入れの際にタオルを使うのはご法度!
2つ目の服装は、シートに接触する部分にチャックなどの金具や、スタッズなど硬い素材の飾りが付いているような洋服です。本革には、最終処理の仕方によっていくつか種類があり、もっとも高品質ですがそれだけデリケートであまりクルマのシートに使われることがない「アニリンレザー」。これが使われているのが、レクサスです。そして、ごく薄いウレタン塗装を施して耐久性やメンテナンス性を向上させているのが「セミアニリンレザー」。さらに、顔料で表面塗装を行って耐久性を重視している「ピグメントレザー」もあり、一般的にクルマの本革シートの多くに使われているのがこちらです。
ただどれにしても、ちょっとした突起物や硬いものなどで傷がつきやすいのは変わりません。チャームやアクセサリーなども、本革シートの際につけるならば、接触して傷をつけてしまわないように、細心の注意が必要です。
3つ目は、タオル素材の洋服です。これは意外かもしれませんが、じつは本革シートのお手入れの際にタオル(雑巾)を使うのはご法度。タオルでゴシゴシと擦るだけで傷をつけてしまう可能性があるためです。お手入れをする時は、水を固く絞ったクロスでサッと汚れを取り除き、その後すかさず乾拭きをするのがお約束です。なので、タオル素材の洋服を着て本革シートに座ってしまうと、走行中の揺れなどで擦れ、傷をつけてしまうかもしれないので避けたほうが無難です。タオル素材はとくに、スポーツ系のウェアや子供服などに使われていることが多いので気をつけたいですね。
ということで、クルマのインテリアをグレードアップしてくれる本革シート。いつまでもきれいに保って、自然な風合いを楽しみながら乗るためにも、少し服装に気をつけてみることをおすすめします。