すべてが自己責任の個人売買の場合はより注意が必要
もちろん、古くなってもフラッグシップモデルであったことには変わりはないため、修理に必要な部品やそれに伴う工賃は高額となることがほとんどとなり、いきなり購入時の車両本体価格を上まわる整備費用が必要となるケースも少なくないのだ。
そのため、純正同等部品を安価で入手できるルートを知っているとか、比較的リーズナブルな価格で修理作業を請け負ってくれる工場を知っているとか、そういう場合でない限り、保証が付かない安価な輸入フラッグシップモデルはオススメしづらいというのが現状だ。
そして、ネットオークションやフリマサイトで購入しようとする場合はさらに注意が必要となる。
これは、輸入フラッグシップモデルに限ったことではないが、不具合があることを分かった上でその部分を説明せずに売ったり、エアコンガスが漏れている車両でも一瞬だけエアコンガスを補充して問題がないように装ったり、異音を添加剤でごまかしたりと、個人売買であることを悪用してクルマを売却しようとする人もいないワケではないのである。
そして、引き取り後に不具合に気付いても、“受け渡しをした時点では不具合はなかった”と突っぱねられてしまったり、ひどい場合は音信不通になってしまったりというケースも残念ながら存在する。
そういったことを考えると、安いという理由だけで安価な輸入フラッグシップモデルに手を出すのはリスクが大きすぎると言わざるを得ない。もちろん中には安価で状態のよい車両も存在するが、それを判断することも一朝一夕ではいかないというのが現状なのだ。