2022年6月の新車販売は大きく前年割れ! 売れないんじゃなく「何台作れたか」が勝敗を分けるなかホンダが好調ぶりを見せつけた (2/2ページ)

今後はステップワゴン・ノア&ヴォクシー・セレナに注目

 軽自動車ではつい先日フルモデルチェンジを実施したばかりの、ダイハツ・ムーヴキャンバスが貢献したようで、ムーヴシリーズが軽自動車のみのランキングで3位に入っている。ただ不思議なのは、部品供給の問題などで生産が滞り気味な現状なのに、筆者が定点観測している未使用中古車を多く扱う中古車展示場では、先代モデル末期、つまり6月下旬あたりから、それほど大きくない展示場に1ダース(12台)ほど色違いでキャンバスが並んでいたこと。

 未使用中古車を扱う大手業者とは年間を通じ供給台数についての取り決めが行われているだろうから、その帳尻をキャンバスで埋め合わせしたのかもしれない。ただほかのダイハツ軽自動車の未使用中古車も増えている。四半期決算対策なのかと思ったのだが、軽自動車総販売台数ではスズキに負けている。つまりスズキのほうがうまく取りまわったということなのだろうか?

 新車販売市場における今後の注目は、ステップワゴンの販売台数の動きとなるだろう。ただ、それにノア&ヴォクシーが対抗しようにも、大量のバックオーダーを抱えているなか生産遅延もありなかなか対応できない(増産して増販するなど到底実現できない、バックオーダーを可能な限り消化してステップワゴンに対抗するしか手段はないように見える)。セレナはノア&ヴォクシーより生産面で余裕があるが、だからといってモデル末期のセレナにお客が流れるのかという疑問も残る。平時とは環境が異なるなか、ステップワゴン、ノア&ヴォクシー、セレナがどのような動きを見せるのか注目していきたい。

2022年6月通称名(車名)別販売ランキング

ホンダN-BOX 15149台

トヨタ・ヤリス 13107台

トヨタ・カローラ 9093台

スズキ・スペーシア 8780台

日産ノート 8734台

ダイハツ・ムーヴ 7917台

トヨタ・ルーミー 7796台

スズキ・ワゴンR 7199台

ホンダ・フリード 6699台

日産ルークス 6561台

ダイハツ・タント 5761台

トヨタ・ライズ 5376台

スズキ・ハスラー 5035台

ホンダ・フィット 4971台

ホンダ・ヴェゼル 4948台

スズキ・アルト 4877台

ダイハツ・ミラ 4669台

ホンダN-WGN 4651台

トヨタ・ノア 4302台

ダイハツ・タフト 4289台

トヨタ・ヴォクシー 4207台

トヨタ・シエンタ 4147台

トヨタ・アルファード 4127台

スズキ・ジムニー 3933台

トヨタ・アクア 3813台

日産セレナ 3544台

ホンダ・ステップワゴン 3378台

トヨタ・ランドクルーザー 3349台

スズキ・ソリオ 3189台

日産デイズ 3181台


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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