この記事得をまとめると
■長い納期に「そこまで待てない」と普通のミニバン&SUVの中古価格が高騰している
■オプションがフル装備になっている中古車もあり、一概にプレミア化しているとはいえない
■新車を買いたい場合は早めに商談を開始するしかない
高くても目玉商品として展示販売している場合もある
いまの中古車価格は全般的に上昇しており、それは普通のミニバンにも当てはまる。たとえば現行ヴォクシーの場合、ハイブリッドS-Zの中古車が450万円以上で売られている。新車価格は2WDが367万円だから、80万円以上も高い。
現行ヴォクシーは2022年1月の発売だから、走行距離が1000km以下の車両も多く、20kmを下まわる登録済み未使用中古車も含まれる。そして、10.5インチのディスプレイオーディオを含めたセットオプション(19万300円)、快適便利パッケージ(14万8500円)などを装着している中古車もあるから、80万円以上がそのまま上乗せされているとは限らない。
しかし、それにしても中古車が新車価格より高いプレミアム価格で販売されていることは確かだ。この点を中古車販売店に尋ねると、以下のように返答された。
「いまのヴォクシーやノアは、納期が半年から1年近くに達する。そこまで待てないお客様にとって、即座に納車できる中古車は選ぶメリットが多い。必要なオプションもすべて装着しているから、合計額で捉えるとさほど割高ではない。また、ヴォクシーやノアのような人気車は、店頭に並べるだけでも目立つ。店舗の注目度も高まるから、目玉商品として予め仕入れておくことが多い」。