購入するなら「改良前」が得な可能性大! 荒れる世界情勢で日本車とて値上げは避けられない事態に (2/2ページ)

輸入車の中には20万円以上も値上がりしたモデルもある

 ちなみにプジョー車は、原材料費の高騰、輸送コストの上昇、為替相場(円安)などを鑑み、7月1日から全車の価格改定を行っている(車種によって3%もしくは3.4%アップされている)。値上げ幅のもっとも少ないモデルは、208スタイル(3%アップ)となるが、それでも8万1000円アップしている。そして、値上げ額の最高は508 SW GTハイブリッド(3.4%)の22万7000円となっている。

 RAV4で見れば、仮にハイブリッドで4WDとなるGの現行モデルのメーカー希望小売価格は408万5000円なので、25万円アップすると433万5000円となるので、6%の値上げと試算できる。

 そうはいっても、猫も杓子も値上げというわけにもいかないのも正直なところ。筆者はスーパーでよく、1丁40円ぐらいの“格安豆腐”を買うのだが、先日いつものように買ってきて味噌汁の具にしようとよく見たら厚さが半分になっていた。新車ではサイズを半分にすることはできないので、値上げを行わないかわりに装備内容が削られるなど、値上げ幅がごく小規模なモデルは、その分値引きが引き締まることにもなっていきそうである。

 ちなみに8月上旬にフルモデルチェンジ予定の次期シエンタのデビュー直後の値引き額は5万円までを目安にと販売現場にお触れが出ているとの情報も入っている。

※画像はトヨタ・シエンタ現行モデル

 値引き原資はディーラー利益を削っておもに充当しているので、ディーラーの胸先三寸ともいえるが、モデルチェンジした新型車や新規投入車では、メーカーからの仕入れ価格が現状を反映したシビアなものとなっていくのは間違いない。

 よく「モデルチェンジしたばかりの新型車と、モデルチェンジ直前の末期モデル、どちらを買ったら得なのか」といった話が出るが、確実とはいえないが、今後なんらかのモデルチェンジや改良が行われれば、車両価格が急速にアップするリスクが高まるので、車両価格にフォーカスすれば、小改良を控えた末期モデルの買い得感が高まっているといっていいだろう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報