購入するなら「改良前」が得な可能性大! 荒れる世界情勢で日本車とて値上げは避けられない事態に (1/2ページ)

この記事をまとめると

■原材料費の高騰により日本車も純粋な車両価格の値上げを検討しているメーカーがある

■値上げを行わないかわりに装備内容が削るなどの対策が取られることもある

■今後、改良を控えるクルマは改良に合わせて車両価格がアップするリスクが高い

マツダと三菱が車両価格の値上げを検討しているという噂あり

 原材料費の高騰はクルマ以外でも広く起きており、食料品でも値上げが相次いでいる。クルマでは、輸入車は為替変動などで以前から改良を伴わない、いわゆる純粋な値上げを行っていたが、日本車ではそのような単純な値上げは行わず、小改良などを行いながら事実上の値上げを行うといった手法をよくとっていた。

 しかし、いよいよそんな悠長なこともいっていられないようになったらしく、“マツダ、三菱が車両価格の値上げを検討している”など、日本車でも今後単純な値上げラッシュが起きることを予感させる報道が相次いでいる。

 報道によると、マツダでは2車種について、メーカー希望小売価格から6万6000円引き上げる方針とされており、三菱ではSUVタイプのPHEV(プラグインハイブリッド車)となるアウトランダーPHEVの一部グレードで15万円の引き上げが行われるのではないかとしている。

 新車の深刻な納期遅延が続いており、納期についつい目がうつりがちだが、事情通は車両価格の値上げにも注目すべきとして次のように話した。

「RAV4は近々改良を予定しており、すでに改良前モデルの新規オーダー受け付けを停止しており、あるディーラーでは改良後モデルとして、納期目途を2023年2月以降としていると聞いています。その真偽は残念ながら確認できていないのですが、知人はオーダーストップ直前に、『RAV4は改良すると25万円値上げとなるので駆け込みで改良前モデルを注文した』と語ってくれました。確かに値上げ幅は大きく見えますが、RAV4はその性能などに比べ、買い得感の高い価格設定というのはよく知られていましたので、25万円の値上げと聞いても私としてはちょっと驚くぐらいでした」。

 単純な値上げだけでなく、小規模な改良でも部品や流通コストの上昇レベルはハンパないものなので、今後、改良とともに価格転嫁するのは自然の流れといるだろう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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