今後超えなければならないハードルは少なくない
残念ながらコペンについては現時点で衝突被害軽減ブレーキは装着されておらず、このままではどんなに長くても2025年12月には終売せざるを得ないということになってしまう。
また、明確な施行タイミングなどは明確化されていないが、加速騒音規制がフェーズ3へと以降することも示唆されており、今後超えなければならないハードルは少なくないというのも事実だ。
ただ、この点でコペンが有利なのは、基本的なプラットフォームをほかのダイハツの軽自動車と共有しているということ。
S660のようにオンリーワンのミッドシップレイアウトを採用した場合、当然ながら法規制に対応しようとするとその車種専用のものを多く用意しなければならないが、コペンのようにほかのモデルと共有しているのであれば、そういった装備は他車種から横展開することができるのでコストを抑えることができる。
ホンダS660のフロントスタイリング画像はこちら
スポーツカーでありながら前輪駆動レイアウトであることを否定的に捉えられることもあったコペンではあるが、プラットフォームやパワートレインの共有化によって法規制への対応を少ないコストで実施できると考えれば、じつはアリな選択肢と言えるのではないだろうか。
いくらファンが多く評価が高いクルマでも、継続しなければ意味がないと考え、ユーザー同士の交流の場を提供しようとし続けているダイハツだけに、コペンの今後も期待してよさそうである。