ちょっとやそっとのマニアじゃ選ばない! 乗ってたら「真の勇者」確定の超個性派クルマ5選 (2/2ページ)

個性的なクルマには個性的な人が寄ってくる

 SUVといえば、日産スカイラインもUS向けにSUV化されてましたね。

 かの地ではインフィニティ・ブランドでしたが、国内ではクロスオーバーの名前でリリースされていました。今でこそ、911をハイランダーにするなどSUVカスタムは流行っていますが、2009年に発売されたころは「ちょっとした違和感」が漂ったものです。それでも手を出した方はそれなりにいたようですから「個性的な変人」まではいかず、ちょっぴり浮いてる人って感じですかね。

 常々、光岡自動車がリリースする数々のクルマに手を出すユーザーってどんなキャラなんだろ? と思ってやまない筆者ですが、この「カサブランカ」に手を出した方にも「???」です。

 スバル・インプレッサのフロントデザインを「レトロ調」とやらに改変し、ホイールやバッヂといったいわゆるコスメティックチューンを施したモデル。ノーマル車両よりいくばくか値段も高いわけですよ。「俺様のインプレッサ、ほかとはちょっと違うんだぜ」てな顕示欲なのか、「駐車場でインプレッサがたくさん止まっていても、これならひと目で見つかるもん」といった心配性からなのか、なかなか判じ難い。

 個性や所有欲を満足させたいという気持ちも、過ぎれば「なに考えてんだか」と指さされる始末も避けられない気がします。

 ルノー・カングーは「商用車チック」なミニマル性がウケているのだと思いますが、さすがフランス人はやることが粋ですよね! カングー・ビボップは車体を短くカットして、2ドア化しただけじゃ物足りなく、リヤのルーフ開けちゃうってダイナミックさ。

 なかなか日本人では思いつかない発想ですが、これ乗っちゃおうって発想も日本人離れしているといっても過言ではないでしょう。リヴィエラあたりじゃ、洒落たビーチカーくらいの扱いでしょうが、国内では「なにあれ? 後ろどーなってんの」と好奇の目で見られること必至。

 むしろ、そこ狙ってるとしたら個性的というより「あざとい」わけで、いずれにしてもクルマ好きからみたら微妙なチョイスと言わざるを得ませんよね。

 もっとも、クルマ好きなんて人種こそ、今となっては変人扱いされているのかもしれません。二酸化炭素まき散らかして、自動運転には真っ向から反対、「EV? なにそれエロいの?」などとほざいている人種です。

 ひと様を「個性的」やら「変人」扱いをするのは天に唾するのと等しく、くれぐれも慎重になさってくださいませ。


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

文筆業

愛車
三菱パジェロミニ/ビューエルXB12R/KTM 690SMC
趣味
DJ(DJ Bassy名義で活動中)/バイク(コースデビューしてコケまくり)
好きな有名人
マルチェロ・マストロヤンニ/ジャコ・パストリアス/岩城滉一

新着情報