最悪100万円コースも覚悟! クルマの故障のひとつ「エンジンブロー」ってどういう状態? (2/2ページ)

100万円以上の修理費がかかることも

 オーバーヒートによるヘッドの歪みはガスケットの吹き抜けにつながるし、エンジン内の部品の損傷や、異物の混入もエンジンを壊すし、オイルパンの底を打って割ってしまい、オイルが漏れて焼き付くことも。

 酷いと折れたコンロッドがブロックを破って足を出したり、漏れたオイルが引火して車両火災につながることも!

 ブローしたエンジンは、最低でも腰上オーバーホール、最悪だとブロックやクランクシャフトも含め一式交換、エンジン載せ替えコースになるので、100万円以上の修理費がかかることも少なくない。

 エンジンブローを防ぐためには、第一にオイル管理。良質のオイルを劣化する前に定期的に交換すること。オーバーレブは厳禁で、プラグやタイミングベルト、クーラントなども早め早めに交換したい。ECUのセッティングも重要なので、チューニングしている人は、信頼のできるチューナーにセッティングを依頼すること。

 ついでにターボチャージャーのブローについても触れておこう。

 毎分10万回転で回るターボチャージャーも、オイル管理が悪いとタービンの軸が焼き付きブローする。焼き付かなくても、タービンの軸のベアリングが痛みガタが出てくると、回転がぶれて、ターボの羽根がハウジングに干渉し折損することにもつながる。

 この場合、接触して折損した羽根の破片がエンジン内部に吸い込まれ、それがエンジンブローを引き起こすこともあるので要注意。

 タービンの付け根が首からポッキリ折れるブローの仕方もある。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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