大きくなることで生じるデメリットも
大きい
ここからがデメリット。シリンダーが6つも並ぶので全長が長くなる。そうなると、搭載スペースや車種が限定されてくる。FRには適していてもFFにするのも難しい。また、縦置きにするにしても、衝突安全にとって不利になる。ただし、BMWの最新の直6を見るとわかるが、シリンダー間(ボアピッチ)をもの凄く狭く取ることで、直4と見間違えるほどのサイズにしている。
重たい
長いだけに、重たくなるのも当然のこと。シャシーやボディ設計をうまくやらないと、フロントヘビーになってしまい、ハンドリングなどにも影響を及ぼしかねない。
熱が均一になりにくい
エンジンは全体を均一に冷やすのが理想。直6では長くなるので、それが難しいし、前側と後側でも冷却環境が違ってきたりする。この点でも燃費に悪影響を及ぼしてしまうほか、排ガスの点でも不利。
メンテが大変
今どきオーバーホールやタペット調整はしないだろうが、もしするとなると大変。ピストンは当然、6個あるし、バルブは4バルブだと24本もある。プラグも6本も必要になる。なにかと費用がかさむことになる。