スズキの軽自動車全14種類の特徴を解説! 特徴や違いとは? (2/2ページ)

2021年にもっとも売れたスズキの軽はスペーシア!

ハスラー

価格:136万5100円〜
燃費:20.8〜25.0km/L

 軽自動車界にSUVブームを巻き起こした初代ハスラー。男女、年齢問わず個性的な軽自動車が登場したことで多くのユーザーが支持し、一大ブームを巻き起こしました。

 現行モデルは2019年にデビューした2代目。初代のイメージを受け継ぎつつも、さらにアウトドアテイストが強調された2代目も初代同様、その人気は衰えていません。

 2代目も日常使いだけでなく初代同様、レジャーユースでの使用勝手にも力が入れられています。初代から変更や改良が加えられたポイントもそれらの点がとくに改良が加えられました。

 荷室下に備わる防汚加工が施されたラゲッジアンダーボックスを装備したラゲッジルーム、リヤシートスライド機構がラゲッジ側から操作できるようになったことなど細かい工夫が数多く施されています。

 それら細かい改良以外にも2代目は個性的な内外装をさらに磨き上げました。とくにインテリア・デザインは三連インパネガーニッシュや外装色に合わせたカラーを組み合わせるメーターなどギア感を強調。シート表皮もアクセントカラーが配されるなど、SUVらしい非日常感が演出されました。

 パワーユニットはスズキ自慢のマイルドハイブリッドを採用、先進安全装備「スズキ セーフティ サポート」も装備と走行性能や機能面も大きく進化した2代目。その人気はまだまだ続くのではないでしょうか。

ワゴンR(&スティングレー)、ワゴンR スマイル

価格:109万8900円〜
燃費:21.8〜25.2km/L

「軽自動車=ハイトワゴン」との潮流を作り上げたのが1993年にデビューした初代ワゴンR。軽自動車業界に大きなインパクトを残した初代が登場して以降、広い室内空間と使い勝手の良いパッケージングを備えたワゴンRは多くのユーザーに支持されてきました。

 現行モデルは2017年にデビューした6代目。初代から続くワゴンRらしいフォルムと優れたパッケージングは当然のように備えているだけでなく、いまどきの軽自動車に必要な先進安全装備や、モーターで低燃費をアシストするマイルドハイブリッドを備えるなど大きな進化を遂げています。

 現行モデルには初代のフロントマスクを彷彿される縦長ヘッドランプを備えた標準モデルとスタイリッシュな横長ヘッドランプを備えたスティングレーを用意。

 また、丸みを帯びたスタイルとワゴンRとしては初となるスライドドアを採用したワゴンR スマイルを2021年に追加設定しました。

 インテリアもセンターメーターを採用した標準モデルとは違い、4.2インチカラーインフォメーションディスプレイを備えたスピードメーターを装備。標準モデルとくらべ各部が丸みを帯びたインパネが大きな違いを見せます。

 また先進安全装備「スズキ セーフティ サポート」の機能がワゴンRの標準モデルとくらべスマイルは追加されています。ロングドライブ時などに運転の疲労を軽減してくれるACCや対向車を検出すると左側サイドモニターを自動的に表示する「すれ違い支援機能」をオプションで用意しました。

ジムニー

価格:155万5400円〜
燃費:14.3〜16.6km/L

 軽自動車、いや国産オフローダー随一の悪路走破性を備えたジムニー。2018年にデビューした4代目となる現行モデルはオフロードでの走行性能に加えて日常使い時の快適性も備えました。

 とはいえ、歴代モデル同様にラダーフレーム構造でリジット・アクスル・サスペンション、パートタイム式4WDは継承。国産車ナンバーワンのオフローダーとしての実力は健在です。

 デビュー後から爆発的な人気を得た4代目ですが、スクエアでスタイリッシュなエクステリアデザインが大きな要因であることは間違いありません。

 ただしインテリアは機能性や走破性を重視したオフローダーらしい無骨さを感じるもの。とはいえ、スマホを置きやすく設計されたセンターコンソールトレイを備えるなど、いまどきのクルマに求められる快適性は備えています。

 ただ、ハイトワゴンなど一般的な売れ筋軽自動車とは違い後席は広くなく、SUVテイストのハリアーやスペーシア ギアと比べても実用性や快適性は大きく劣るのも事実。

 デザインに惹かれてジムニー選ぶのであれば、相当の覚悟が必要であることは間違いないでしょう。

エブリイワゴン(エブリイ)

価格:156万9700円〜
燃費:13.3 km/L

 商用バンのエブリイをベースにワンボックスワゴンに仕立てたエブリイワゴン。スーパーハイトワゴンやハイトワゴンと居住性は同等であるものの、ラゲッジルームの積載性はエブリイワゴンが大きく勝ります。
実際、助手席を倒すと長尺物を楽々と積載できるため、ロングボードを楽しむサーファーからの支持が高い1台です。

 エブリイワゴンはハイトワゴンほどの需要はないジャンルに属しますが、ライバルとなるアトレーが2021年に登場した6代目からワゴンではなく商用バンとなったことでより希少な1台となりました。

 後席の広さや快適性はワゴンであるエブリイワゴンのほうが優位なのは事実ですが、先進安全装備はモデルチェンジしたアトレーが一歩リード。

 乗用車か商用車かの違いはありますが、両車とも大きな魅力を備えた軽自動車といえます。

スズキの軽自動車の人気車種ランキング

 数多くの軽自動車をラインナップしているスズキですが、それらのモデルで販売台数が多いのはどの車種でしょうか。2021年の軽自動車販売ランキングから見ていきましょう。

 ちなみに全メーカー通しての販売ランキング1位は19万1534台を売り上げたN-BOXでした。

 2021年にスズキの軽自動車で一番売れたモデルは10万3605台のスペーシアです。軽自動車トータルの販売ランキングでは2位でした。

 続いて7万2639台のハスラー(トータルランキング5位)。さらに7万1726台のワゴンR(トータルランキング6位)が続きます。さらに5万9584台のアルト(トータルランキング10位)となりました。

 ここまでが2021年軽自動車のトータル販売台数ランキング10位以内に入るブランドですが、それ以外の車種を見ていくとジムニーが3万8236台、エブリイワゴン1万4539台となります。

 各社から数多くの軽自動車が販売されているなか、スズキのモデルはその大半がランキング上位に入っていました。2021年の販売台数でいえばダイハツにかないませんでしたが、魅力的な軽自動車がスズキから数多く販売されていることは間違いありません。

ニーズに合わせ選択できる多彩なモデルがラインナップ

 ダイハツとともに軽自動車業界を引っ張るスズキ。実用性や居住性を重視したスーパーハイトワゴンやSUV、クロスオーバーなどなどユーザーの利用ニーズに合わせ選択できるモデルが揃っています。

 ひとつ残念なのが、スポーツモデルの用意がされていないこと。ダイハツ・コペンに準じるモデルまでとはいわないまでも、先代までに用意されていたアルトワークスも現行モデルにはラインナップされていません。

 ニーズが少ないとはいえ、走りを重視したスズキの軽自動車を求めるユーザーは少なからずいるはず。今後、スポーツモデルの登場を期待したいものです


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