スズキの軽自動車全14種類の特徴を解説! 特徴や違いとは? (1/2ページ)
この記事をまとめると
■スズキは魅力的な軽自動車を多数揃える
■価格の安さや燃費の良さも強みだ
■各モデルの詳細を解説する
スズキの軽自動車の魅力とは?
その1:新車価格が安い
「軽自動車は安い」との認識は過去のものと言えるかもしれません。いまや100万円以下で購入できる軽乗用車は、たった4車種しか存在しません(※商用車は除く)。ホンダ・N-BOXやダイハツ・タントなど売れ筋のモデルはオプションや諸経費を加えると軽く200万円を超えてしまいます。
そんな100万円以下で購入できる希少な4車種のひとつがアルト。そう、あらゆる価格が上昇している現在においても、スズキは100万円以下の軽自動車をラインナップしているメーカーなのです。
アルトのエントリーグレード「A」が94万3800円、フルオートエアコンやLEDヘッドランプを装備した「L」も99万8800円で購入可能です。
その2:マイルドハイブリッド搭載で低燃費
「軽自動車は燃費が良い」とのイメージを持つ人は多いですが、当然、車種により燃費が違ってきます。そんな軽自動車において、マイルドハイブリッドを搭載するスズキの軽自動車は燃費の良さが際立っています。
WLTCモードで軽自動車の燃費を比較した場合、アルト(とOEM供給のマツダ・キャロル)が27.7km/Lで1位。2位は25.2km/LのワゴンR(とOEM供給のマツダ・フレア)、アルトラパン、3位も25.1km/LのワゴンRスマイルとスズキ車が上位を独占。燃費性能を重視したクルマ選びにおいて、マイルドハイブリッドを搭載するスズキの軽自動車は他社のモデルより優位にたつのは間違いありません。
その3:ニーズに合わせた豊富なラインナップ
スズキがラインナップする軽自動車は乗用車タイプのアルトからハイトワゴン&スーパーハイトワゴンのワゴンRやスペーシア、SUVのハスラー、さらに軽自動車随一のオフロード性能を誇るジムニーと多彩なモデルを用意しています。
また今回は紹介しませんが商用バンのエブリイ、軽トラックのキャリイと商用車まで隙がないラインナップを揃えました。
最大のライバル、ダイハツと比較すると軽オープンスポーツ・コペンに対抗できるスポーツカーこそラインナップされていませんが、乗用、商用問わずユーザーのニーズを汲み取れるモデルが用意されています。
スズキの軽自動車の車種一覧
アルト
価格:94万3800円〜
燃費:23.5〜27.7km/L
本体価格47万円との低価格をアピールして1980年に登場した初代から時を経て、現在販売されているのが2021年に登場した9代目となるアルト。
価格こそ、初代と比べ約2倍となりましたが安全性能や燃費性能などベーシックカーとしての資質は、初代から2倍以上の進化を成し遂げています。
現行モデルの大きな特徴は、歴代モデルとしては初となるマイルドハイブリッドを搭載したことでしょう。先代にはエネチャージを搭載したモデルが用意されていましたが、そのシステムは回生エネルギーで得た電力を電装品に使用し燃費を向上させたもの。マイルドハイブリッドは電力を走行出力にも使用するため、燃費は大きく向上しました。
結果、冒頭でお伝えしたようにWLTCモードで27.7km/Lと軽自動車ナンバー1の燃費を実現しています。
軽自動車といえばハイトワゴンやスーパーハイトワゴンが売れ筋ですが、アルトのような乗用車タイプの需要も決して少なくありません。ハイトワゴンではありませんが室内空間は広く取られており、後席に乗り込む際、歴代モデル同様に後席ドアが90度と大きく開くことで乗降性も悪くありません。
また、現行モデルはスズキの先進安全支援システム「スズキ セーフティ サポート」の主要機能が用意されています。
スズキの軽ラインナップのなかでもベーシックカーと位置づけられるアルト。歴代モデルが備えていた、使いやすさを継承しつつ、現在に必要な燃費や安全性能を備えた新世代の軽ベーシックカーとなっています。
ラパン&ラパンLC
価格:125万1800円〜
燃費:24.6〜26.2km/L
軽自動車の購入を希望する若い女性をターゲットに開発されたラパン。2002年に初代がデビュー。その後、2008年に2代目が登場、現行モデルは2015年にフルモデルチェンジで登場した3代目となります。
歴代モデルともアルトをベースに箱型のデザインを採用したフォルムが特徴のラパン。現行モデルは2022年6月に一部改良が施されましたが、そのタイミングで顔つきをレトロテイストに変更した派生モデル「ラパンLC」をラインナップしました。
女性に親しみやすいエクステリアデザインを採用したラパンですが、メーター内の液晶ディスプレイに車名の由来となったウサギのキャラクターが動くなど映像を映し出し、インパネに木目調パネルを配するなど、インテリアもおしゃれでかわいく仕立てました。ただ、運転席からの視認性が良いなど、おしゃれさだけでなく取り回ししやすい設計ともなっています。
パワーユニットは残念ながらマイルドハイブリッドが用意されてなく、安全支援機能もACCなどが備わっていませんが、愛嬌抜群でキュートな軽自動車を求めるユーザーにはいちおしのクルマです。
スペーシア&スペーシアカスタム
価格:131万2300円
燃費:19.2〜22.2km/L
2022年5月の軽自動車販売ランキングで8670台を記録し、N-BOXをおさえ1位を獲得したスペーシア。現行モデルは2017年に登場した2代目となりますが、デビュー以降、好調な販売を維持しています。
その理由はいくつもありますが、まず目を引くのがエクステリアデザイン。スーツケースをモチーフにボディに窪みを配置するなど遊び心が満載です。
その遊び心は助手席側のアッパーボックスがスーツケース風に仕立てられるなどインテリアデザインにも用いられており、ポップな内外装デザインが人気を押し上げる大きな要因となっています。
もちろんデザイン面だけが人気の理由ではありません。スーパーハイトワゴンのスペーシアはN-BOXやタントと同様に室内空間は広大。後席を倒すと自転車を積載できるほどラゲッジスペースが現れます。
パワーユニットは全グレードがマイルドハイブリッドを搭載していることで燃費性能も優秀。WLTCモード燃費は22.2km/Lを誇ります。
また先進安全装備「スズキ セーフティ サポート」を採用しているスペーシアですが、ACCや車線逸脱抑制機能など安全運転支援システムがてんこ盛り。
デザインや使い勝手、安全性能の高さなどどのジャンルでも高い評価を得るスペーシア。人気が高いのは当然といえます。
スペーシア ギア(&マイスタイル)
価格:172万5900円〜
燃費:19.2〜21.2km/L
スペーシアをベースにクロスオーバーSUVに仕立てたスペーシア ギア。“ギア”と車名につくように、クルマ自体を道具に見立てスペーシアとの違いを出しています。
スペーシアとの違いを具体的にあげると、専用丸目ヘッドライトや専用グリル&バンパー、ルーフレールなどを配したエクステリアデザイン。外観に加え、レジャーユースを見据え撥水ファブリックシート、防汚加工を施したラゲッジフロアなど。ただし、最低地上高は150mmと変更されていません。
また、フロントフェイスや見た目が違うギア マイスタイルも用意されました。
それら専用パーツ以外は基本的にスペーシアに準じるため、ユーティティ性能は抜群。パワーユニットも全車マイルドハイブリッドを採用したことで燃費性能も優れています。