発車できないまま終わる曲も!?
4曲目は、最近までスバルXVのCMソングとして流れていた、Alexandrosの『風になって』。駆け抜けるような疾走感がとても心地よく、ドライブでも聴きたくなりますよね。歌詞の中では、ありきたりな日常にちょっと鬱屈している人が、本当の自分を取り戻すために一心に駆け出していく、そんな様子が描かれていて、コロナ禍で仕事や人間関係などに行き詰まってしまいがちな今、まさに自分と重ね合わせて聴く人も多いのではないかなと思います。作詞・作曲を担当した川上洋平さんは、ご自身もドライブが大好きで、仕事帰りにちょっと遠回りをして、その日作った曲をかけながら走ることもあるとのこと。この曲もきっと、そうやって完成したからこそドライブに出かけたくなるのかもしれないですね。
5曲目は、女性の皆さんはとくにこの歌詞に憧れるのではないかと思われる、今井美樹さんの『Driveに連れてって』。恋人が運転する横顔を助手席から眺める幸せや、「ここは私の指定席よね?」とちょっと不安になる乙女心。どこまでも一緒にドライブしたいと願う気持ちが描かれたこの曲は、1997年にリリースされた今井美樹さんのシングル曲です。作詞・作曲は、ご主人でもある布袋寅泰さん。どうしても、お二人のラブラブな様子を想像してしまいますが、夏の海をコンバーチブルで走る光景を思い浮かべるだけでも、どこかへ出かけたくなる曲です。また、この曲のミュージックビデオもクルマ好きは必見。今井さんご本人が、古いアメ車のコンバーチブルを運転して、アメリカ旅を満喫する様子が流れ、これまた海外をドライブしたい気持ちでいっぱいになりますよ。
6曲目は、こちらは男性に共感する人が多いと思われる、忌野清志郎さんが歌うRCサクセションの『雨上がりの夜空に』。降り続いていた雨がようやく上がって、「よし、今日はぶっ飛ばしに行くぜ!」とガレージに行ったら、なぜか愛車がウンともすんとも動いてくれない……なんて経験をしたことがある人なら、余計に「わかるわかる」とうなずいてしまうことでしょう。歌詞には、なんでこんな夜に限って走りに行けないのかとボヤく一方、あんな乗り方したからかな、ポンコツだったしなぁ、と反省する言葉があったり、かなりうろたえている感じがますます共感できますよね。曲は発車できないまま終わるのですが、なぜか聴いているこちらは走りに行きたくてたまらなくなる曲です。
というわけで、耳にするとなぜかドライブに行きたくなる、素敵な曲たちをご紹介しました。