この記事をまとめると
■耳にするとドライブに出かけたくなるような曲がある
■歌詞にクルマが入っている、CMで使われていたなど理由はさまざま
■今回は邦楽から6曲を紹介する
音楽の力でドライブ気分に!
ようやく、行動制限のない夏がやってきました! ずっとガマンしていたあの場所へ、お出かけしたいな〜、旅したいな〜と思っている人も多いのではないでしょうか。そんな時に街角でふと耳にすると、思わずドライブしたくなる歌ってありますよね? 歌詞にクルマが入っていたり、クルマのCMで使われていたり、ドライブを連想させる歌詞だったり……。今回はそんな曲をご紹介したいと思います。
まず1曲目は、ご本人もご主人もクルマが大好きで、一説にはお二人がお付き合いしていた時代によく通っていたルートだった? という、ユーミンこと松任谷由実(当時は荒井由実)さんの『中央フリーウェイ』。1976年にリリースされ、あれから40年以上経った今も、「ドライブで聴きたい曲」などのアンケートではいつも上位にランクインしています。タイトルが意味するのはもちろん、中央自動車道のこと。歌詞に出てくる「調布基地」は調布飛行場、「競馬場」は府中競馬場、「ビール工場」はサントリー武蔵野ビール工場を指し、中央道をドライブしていると実際に左右に広がる光景です。八王子で生まれ育ったユーミンが、何度も何度も目にしたであろう景色は、心地よいメロディにのって、私たちにもハンドルを握る楽しさ、好きな人と一緒に流れる景色を眺める時間の愛おしさを伝えてくれる名曲です。
2曲目は、タイトルにそのものズバリの車名が入っており、CM起用と相まって一大ブームを巻き起こした、オザケンこと小沢健二さんの『カローラⅡにのって』。1994年登場の4代目カローラⅡのCMに使われた曲です。東京とパリの街中を舞台に、カローラⅡをドライブする女性が買い物に行ってお財布を忘れたり、彼氏を迎えに行って待ちぼうけしたりという日常が描かれ、それがオザケンの素朴で親しみやすい歌声にピッタリ合っています。この曲は当初、発売する予定ではなかったそうですが、あまりの人気に急きょ、リリースされて80万枚以上の大ヒット。お天気のいい日には、つい口ずさんでドライブしたくなる曲ですね。
3曲目は、これもタイトルにそのまま「車」が入っている、スピッツを代表する曲の一つである『青い車』。軽快なリズムにのって、イントロから思わずお出かけモードにさせてくれる曲です。季節は夏、彼女の青い車で海へドライブに行くという内容は、まさにドライブで聴くのにピッタリ。ですが一方でファンの間では、「歌詞をよく読むとちょっと怖い」と話題にもなっているのです。ボーカルの草野さんによる歌詞は、独特の感性と言葉遊び、ちょっと意味深な言い回しなどが特徴となっていて、この『青い車』でもそれは健在。冒頭の「冷えた僕の手が……弾けた朝」「おいてきた何かを……」「そして輪廻の果てへ……」といった歌詞が、意味を深く考えていくと「死」や「生まれ変わり」を連想させるということなのですが……。あなたはどう捉えるでしょうか? どちらにしても、草野さんの透き通るような歌声は、さらりと都会的でドライブ気分をアップしてくれます。