この記事をまとめると
■1990年〜2000年代に人気となったSUVをピックアップ
■各メーカーが個性的なクセのあるモデルを出していたのが当時の特徴だ
■今も続くビッグネームもこの頃生まれた
約30年前にもSUVが大ブームに!
昨今、世界的なSUVブーム。それも日本ではコンパクトSUVの人気が絶大だ。5ナンバーサイズのトヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーを始め、ホンダ・ヴェゼル、トヨタ・ヤリスクロス、スズキ・クロスビー、スバルXV、そして輸入車でもVW T-CROSSなどが売れている。
しかし、日本国内でのコンパクトSUVブームは決して今に始まったことではない。今から約30年前の1990年から2000年初頭にかけて、すでに国産コンパクトSUVのブームが始まっていたのだ。
その口火を切ったのが、1990年に初代が発売されたダイハツ・ロッキーだ。5ナンバーサイズの全幅1580mmというナローなボディに本格的なラダーフレームを用い、取り外し可能なレンジトップボディを採用。フルタイムとパートタイム4WDを揃えた玄人向けのクロスカントリーモデルだった。販売自体はそれほど振るわなかったものの、今思えば、ダイハツもこんな本格的なクロカンを作っていたと、感慨深い。
翌1991年には三菱から初代RVRが登場した。カンガルーバーを備えた、かなりワイルドなコンパクトSUVであり、2リッターと1.8リッターNAエンジンのほか、シリーズ途中にはなんとランエボに搭載されていたターボエンジンのディチューン版を搭載。さらにランエボと同等のエンジンを積んだハイパースポーツギヤや、3ドアのオープンモデルであるオープンギヤなどの幅広いバリエイションを揃えていた。