高額でも長年売り上げ首位をキープ
ホンダ N-BOXカスタム L・ターボ コーディネートスタイル 4WD:225万2800円
“高い軽自動車”として名前の挙がることが多いホンダN-BOX。もっとも高額なグレードではおよそ225万円ということで、同社のフリードに迫る価格となっている。
とはいえ、両側電動スライドドアにフルオートエアコン、本革巻のステアリング&シフトノブ、運転席&助手席シートヒーター内蔵のフルプライムスムースシート表皮(ブラック×ボルドー)、9灯式フルLEDヘッドライトにフルLEDリヤコンビネーションランプなど、高級車に多く採用されるものが標準で装着されているのだ。
さらに、昨年12月のマイナーチェンジでは、パーキングブレーキをオートブレーキホールド付の電子制御式としたことで、レーダークルーズコントロールが渋滞追従機能付きとなるなど、備わる装備の内容はほぼ普通車の上位機種と同等となっている。
こういった装備内容を考えれば、コンパクトカーを凌ぐ価格であることも当然であるし、ファーストカーとして愛用するユーザーが多いというのも納得であるだろう。
番外編 ケータハム スーパーセブン170R:599万5000円
軽自動車の枠の中には収まっているものの、軽自動車というジャンルの枠からは大きくはみ出している気がしなくもないのが、ケータハム スーパーセブン170Rだろう。
1960年代から基本構造を踏襲し続ける本格的なライトウェイトスポーツカーであるセブンシリーズに、軽自動車枠に収まるモデルが登場したのが2013年のこと。リヤアクスルとフェンダーを幅の狭いものにすることで、全幅を軽自動車枠内に収め、搭載するエンジンはスズキから供給される660㏄の3気筒ターボエンジンを採用している。
2021年9月からは、新たにエンジンをK6A型からR06A型に変更し、85馬力を発生。車両重量はわずか440kgだから、並みの普通車ではあっという間に離されてしまうことだろう。
装備マシマシのN-BOXが高額となる一方で、走りに必要なもの以外をすべてそぎ落としたスーパーセブン170RがN-BOXの2倍以上の価格というのも皮肉な感じもするが、少量生産の趣味性の高いクルマということを考えれば妥当な価格ともいえるのではないだろうか。