ハイパフォーマンスモデルも設定
その後、RCZは2013年6月にマイナーチェンジが行われ、デザインも変更。フロントマスクはグリルが小さくなり、おちょぼ口のようなおとなしいデザインに。リヤもややぽってりとボリューミーになり、ライオンのプジョーエンブレムも新しいものに変わっています。
劇中で二宮さんが愛車としていたのは、このマイナーチェンジ前のデザインでしたね。
ホイールのデザインなどから推測するに、2010年〜2012年式あたりの左ハンドル・MTモデルだと思われます。ご本人がドライブするシーンもありましたので、二宮さん、マニュアルの運転がお上手のようです。
RCZには、スピードに応じて2段階に角度が変わるアクティブリヤスポイラーも装備されているので、もしかすると走行シーンを後方や上から撮っているシーンでは、確認できるかもしれません。ライトブルーのボディカラーも特徴的で、湘南に豪邸を構えるという設定上、海沿いを走るシーンも多くて、とてもスタイリッシュでしたね。
それに感化されて、思わず中古車を検索してしまった、という声がチラホラ。すると驚くことに、発売当時は新車価格がMTモデルで423万円、ATモデルで399万円だったのですが、現在の中古車価格は100万円以下とかなりお手頃になっているのです。
なかには50万円前後のモデルもあって、グッと前のめりになった人も多いのではないでしょうか。
後期モデルは100万円以上の個体が多いですが、とくに高年式の「GTライン」や、プジョーのモータースポーツ部門であるプジョースポールが開発を手がけ、270馬力のハイパワーとなっている「RCZ R」は高額。
そもそもRCZ Rは日本では150台限定で販売されたモデルでしたので、見つけたら超レアといっていいでしょう。そしてRCZは本国でも2015年をもって生産終了となっています。
ドラマは最終回を終えてしまいましたが、再び注目を浴びたRCZの人気はじわじわと続いていきそうな予感。前期モデルのMTとATを比較試乗した経験から言えば、走りの楽しさはダンゼン、MTモデルが素晴らしいです。
ただデザインはほとんど変わりませんし、日常での便利さはやはりATのほうが上。中古車市場でもMTモデルは少ないので、好きな色などを選びやすいのはATモデルだと思います。気になった皆さま、ぜひチェックしてみてくださいね。