仕立ても機関部も日本車と比べるといい加減だった
インパネの表面がベタベタする
ラテン車に多かったのが、プロテイン塗装と呼ばれる処理。劣化防止のためのコーティングみたいなものなのだが、これが新車からしばらくするとベタベタになってくる。そこにホコリが付くと芝生みたいになってみっともないというか、汚いというか……。特殊な薬品で溶かして取れるので、ひどい場合は剥がして塗装したりした。
電動ファンがまわりっぱなし or まわらない
輸入車は電気系が弱いと言われていたが、実際のところ間違っていない感じ。接触が悪くなったりいろいろと不具合が発生するが、オーバーヒートにつながる電動ファンも多かった。まわらない、もしくはまわり続けるので、「よかったですね、まわりっぱなしの方で」と言われたこともある。
天井の剥がれ同様に、日本は湿気が多いからというのが理由とされていたが、根本的に設計や品質が悪いせいだったと思われる。
ブレーキ鳴きがひどい
とにかく異音にうるさいのが日本人と言われるが、ブレーキに関しては鳴きが出ることが多かった。イタリアでメカに聞いたことがあるが、「こんなもんだろ、ブレーキは挟んで利くものだから。気にするな」だった。そのほか、オイル漏れをするのも同様な意識だったりした。
ATがゴロゴロ言う
今でこそ、ヨーロッパでもAT比率が上がっているが、20年ぐらい前までは1割ぐらいだった。一方の日本はもっと高く、とにかく輸入車のATは異音が出やすい、ショックが大きい、壊れやすいの3重苦だった。作り慣れていないのだから仕方がないか。
タイミングベルトが切れる
とくに言われたのがイタ車。現在でこそ良くなったものの、ちょっと前まで10万km前に交換したほうが良いと言われていたし、その前は4万km毎とか言われていた。
ちなみに指定は日本車と同じ10万km毎だったものの、外してみると妙に細かったし、実際切れたという話も聞いたものである。