この記事をまとめると
■好きでもないのにスーパーカーを買うという人はあまりいないだろう
■その理由はスーパーカーの所有にはさまざまな手間がかかるから
■値上がりを狙って購入することにもリスクが伴う
「スーパーカーは値上がりする」とは限らない
「大してクルマが好きでもないのに、スーパーカーを買う人っているんですか?」
編集部よりメールが届いた。
「昨今のスーパーカーの値上がりで、大してクルマが好きでもないのにスーパーカーを買ってる人が結構いると思うんですけど、どういう意味があるんでしょう?」
私は逆に質問した。「その結構いるっていうの、ウラを取ったの?」
編集部「取ってません。たぶんそうじゃないかと思って」
ガーン! なんてイーカゲンな質問だろう!
いや私も、確たるデータは一切持っていないが、「大してクルマが好きじゃないのに、スーパーカーを買った人」という具体例をまったく知らないのだ。まぁたぶんどこかにはいるのだろうが、非常に少ないことは間違いない。
なぜそう言えるのか。
スーパーカーに限らず、クルマを買うのはいろいろと面倒くさいからだ。
クルマが好きでもないのにスーパーカーを買うとしたら、それはおおむね「値上がりを狙って」ということになるだろう。なにしろスーパーカーは道具としてはとても不便なので、クルマ好きじゃなければクルマとしては無意味だ。
確かにスーパーカーは、国産旧車同様、値上がりする可能性は高い。しかしクルマは金融商品と違って、置き場が必要だ。高価なクルマともなれば、月極駐車場に野ざらしにしておくこともできない。登録すれば税金もかかる。長期間まったく乗らないでいれば、調子が悪くなって商品価値も下がる。近年のフェラーリは、常に電源に接続し、バッテリーを充電し続ける必要もある。ペットほどではないが、結構手がかかるのだ。
しかも、スーパーカーならなんでも値上がりする保証があるわけではない。どれを買えばいいのか見極めるためには、勉強が必要だ。クルマが好きじゃない人は、この時点で面倒くさくなってしまう。もっと手っ取り早い金融商品がいろいろあるのだから。