屋根の上のテント泊って本当に大丈夫? クルマのルーフの耐荷重とは

この記事をまとめると

■ルーフキャリアは荷物の積載に便利だ

■キャンプブームもあり、ルーフテントも流行している

■そこでクルマのルーフの耐荷重について解説する

荷物やテントの積載も可能!

 アウトドアブームもあり、注目されているのがキャリアだ。荷物が増えるとラゲッジでは収まらず、スペース的にルーフが空いているわけで、アタッチメントにキャリアやルーフボックスを付けることになる。さらに自転車やカヤックを積んだりするなど、自在に活用できる場所でもある。

 また、キャンプブームを受けて、ルーフテントも流行っている。こちらは車内以外にもスペースを確保できるもので、就寝スペースの追加にも一役買っている。このようにルーフというスペースの活用度は高い。

 ただし、気になるのが耐荷重だ。ルーフレールが付いているクルマはある程度荷重について考慮されているとはいえ、基本的には薄い鉄板でできている部分。周囲のフレームなどで強度を出しているだけなので、重たいものを載せることに対して頑丈に作られているわけではない。

 まずルーフレールから見ていくと、もちろん車種によるがだいたい40kgから50kgぐらい。けっこう積めると思うが、アタッチメントなども含めたすべての重量なので、積める荷物の量としてはそれよりも小さくなる。また一点に荷重が集中すると上記の荷重以下で破損する可能性もあるし、横に引っ張るのも同様だ。

 ルーフテントの場合は、ルーフサイドに付けるタイプが多い。それも両端の4カ所ではなく、6〜8本足などにして荷重を分散させることで、大人ふたりでの利用を可能にしているものもある。さらに本体自体もアルミフレームにするなど軽量化されている。やはりルーフはもともと荷台ではないので、当然の構造的工夫と言っていい。

 海外製のルーフテントのなかにはルーフレールを使用しているものがあり、アメ車の頑強なSUVであればいいだろうが、日本車でも使えると勘違いしてしまうこともある。但し書きとして、テント自体は十分な耐荷重が確保されているが、搭載車体については各自動車メーカーに問い合わせるように書いてあったりするので、注意が必要だ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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