選べる内装のステッチで世界で唯一のクルマにできる
コンチネンタルGTマリナーはインテリアにもこだわりを見せる。内装色を自由に選べるのも特徴のひとつだが、とりわけマリナーによって提案された8種類の3色カラーコーディネートは、ベントレーならではのエレガントなコントラストを生み出している。
そして、シート、ドアトリム、リヤクォーターパネルには、約40万針ものステッチによる「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」のキルティングが施され、インテリアの豪華さを引き立てる。
コンチネンタルGTマリナーのパワートレインは、6リッターのW12エンジンをベースに、標準モデル比24馬力アップの最高出力659馬力としながら、900Nmとという最大トルクを維持。この非常に力強いエンジンが発するパワーを4輪で路面へと伝える4WDを採用し、最高速度335km/h、0-100km/h加速3.6秒を実現した。
ドライブモードには、前後の駆動配分をバランスさせたBENTLEYモードとCOMFORTモードに加え、いかなる状況でもリヤ寄りの駆動配分とするSPORTモードを用意。エレクトロニック・オールホイール・ステアリングによる後輪操舵によってスポーツカーのような身のこなしを実現している。
足まわりには、電動式アクティブ・ロール・コントロール技術となるベントレーダイナミックライドと、専用調節を行なったアダプティブダンピング付き3チャンバーアクティブエアサスペンションを採用。さらに、オプションとしてカーボンセラミックブレーキ、電動化されたLSDなどを用意し、乗員へのストレスになる不快な衝撃を軽減した上で俊敏な動力性能を両立する。
ちなみにコンチネンタルGTマリナーの価格は3500万円となる。ドライビングの楽しさに集中したい人のためのGT S、快適性と乗り心地を重視する人のためのGTアズール、究極のパフォーマンスを求める人のためのGTスピード、そしてこれらすべてのモデルの頂点に君臨することになるGTマリナーの登場により、ベントレーの真髄を示す世界最高峰のグランドツアラーとなったコンチネンタルGTシリーズ。1999万円という当時のベントレーでは最安値で歴史が始まったコンチネンタルGTではあるが、いまやその面影は一切ない。