この記事をまとめると
■故意にサビているように見せるクルマのカスタムがある
■主流はラッピングだが、塗装でも施工できる
■アメリカが発祥と言われている
最新モデルがサビているのはなぜ!?
たまに見かけて、ギョッとするのがサビサビのクルマ。クルマというのは鉄でできているのでサビていても不思議ではないのだが、車種は最新モデルだったりするから、なおさらビックリするし、面白くもある。ボロいクルマがサビだらけでも当たり前過ぎて「大変ですな」でお終いだろう。
現行車でやっている場合はもちろんフェイク。方法はふたつあって、現在主流なのはカッティングシートで行うもので、要はラッピングだ。以前、ボロボロのプリウスがネットを中心に話題になったが、あれはラッピング加工専門店の社用車だった。
ラッピングが普及する以前は、実際に塗料で表現しているクルマもあった。ラッピングは実際のサビ写真をデータとして取り込んでやれば表現できるものの、塗料はセンスが勝負。サビ汁の垂れた感じなどは表現するのが難しそうだ。実際にやっている人によると「プラモのウエザリング(汚し)」と同じようなものとのこと。確かにそうかもしれないが、とにかく器用でないとダメだろう。そもそも塗ってしまうというのはかなりの度胸が必要な気がする。
サビているように見せるのはアメリカが発祥で、2010年あたりとされる。アメリカはこのようなフェイク塗装が昔からカスタムペイントのひとつとして定着していて、以前はボンネットの中を大理石調や岩石風にするのが流行ったこともある。日本人にはあまり理解できないが、ユニークで自由な発想だ。