輸入車なのに圧倒的な下取り価格! いまジープ・ラングラーが大人気なワケ (2/2ページ)

いま買うなら多少無理してでも現行型がおすすめ

 そしてもうひとつ。ヘビーデューティなSUVの人気がここへきて高まってきていることは外せない。

 多くのメーカーが相次いでSUVを送り出しているが、多くはセダンやハッチバックをベースとした車種であり、本来SUVが持っていたタフ&ラフな車種は少ない。そんななかでラングラーやジムニー、ランドクルーザーといった、本物のクロスカントリー性能を備える車種に注目が集まるのは、自然な流れだろう。

 その結果ジムニーは、今なお1年ぐらい待つと言われているし、昨年登場したランドクルーザー300系に至っては、オフィシャルサイトに納車まで4年程度という記述がある。

 ラングラーも新車については納車待ちの可能性がある。それがすぐに手に入る中古車の高値安定に結びついていることも想像できる。

 この先ガソリン価格が1リッター500円ぐらいになれば状況は変わってくるだろうが、しばらくはSUV人気は続くはず。でもラングラーのようなヘビーデューティな車種は、歴史と伝統がないと生み出せないので、しばらくは人気が持続しそうだ。

 だからといって、ひと世代前のラングラーを狙うのはどうかと思う。というのも現行型は、最小回転半径が小さくなったり、右ハンドルのドライビングポジションが適正化されたり、自動車税が安く抑えられる2リッターターボがあったり、日本への適応能力が格段に増しているからだ。

 ラングラーを買うなら多少無理してでも、現行型のほうがいい。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

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2023ルノー・トゥインゴ/2002ルノー・アヴァンタイム
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ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
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ビートたけし

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