この記事をまとめると
■バッテリー診断はディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどで受けられる
■ロードテスターやCCA値を計測するテスターを使用する
■バッテリー診断によって調べている内容について解説する
クルマのトラブルでもっとも多いのが「バッテリー上がり」
年間を通してクルマのトラブルで一番多いのがバッテリー上がり。そうしたトラブルに備え、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどで、バッテリーの点検をしてもらうと安心だが、あのテスターを使ったバッテリー診断は具体的に何を調べているのか?
ポピュラーなのは、バッテリーに大容量の電流を与え、放電後の電圧を計測するロードテスター。12Vのバッテリーなら、エンジン停止時の電圧が12.6Vなら正常。12.5V以下ならバッテリーが弱っていると考えられる(アイドリングストップ車、充電制御車は、12.4V以下に電圧を制御している場合がある)。エンジンが回っている状態では、13.5V~14.7Vが正常値。13V未満なら発電量が不足気味なので、オルタネーターやVベルトの点検が必要。逆に16V以上でも過充電なのでレギュレーターの故障が疑われる。
ただ、このロードテスターには次のような欠点もある。
・大電流を流すためバッテリーの負荷が大きい。
・測定結果にバラツキが出やすい。とくに充電制御車は通常走行で満充電(12.6V)にはならないので正確な測定は難しい。
・劣化したバッテリーでも走行直後は「良好」と診断される可能性がある。