今回は完走目前でリタイヤ
ちなみに、ホイール、シート、ブレーキパッドなど細部を含めてマシンは“吊し”の状態であり、全日本ラリー選手権に合わせてダンロップ製のFIA公認タイヤと日本のハイオクガソリンを入れた状態でエントリーしていることから、燃費性能を含めてすべてをテストすることが同ラウンドの目的となっていた。
そのため、ドライバーの横嶋はクリオのデビュー戦となるモントレーで慎重な走りを披露。側から見ていても、かなり抑えていることが分かるほどの走りだったが、それでも脱落者が続出したレグ1を総合28番手/クラス2番手で走破していた。レグ2でも横嶋×クリオは順調な走りを披露していたのだが、最終ステージとなるSS10でコースアウト。残念ながら、横嶋×クリオは完走目前でリタイヤすることになったのである。
まさにチームにとって悔しい結果となったが、ステアリングを握る横嶋は「まだシェイクダウンしたばかりの状態で、セッティングに関してもまったくいじってないんですけど、乗りやすいクルマでした。パワーもあるし、スタビリティも高いので運転しやすい。ブレーキの初期がロックしやすいのと、サイドブレーキのタイミングがまだ掴めていないこともあるんですけど、ここから詰めていけば速くなると思います。今年はグラベルラリーには参戦しませんが、グラベルでも走破性は高いと思います」と好感触。
ドライバーによっては4WDターボを主体としたJN1クラスでも十分に戦えるパフォーマンスがある……と囁かれているだけに、最強のFFモデルとして注目したい。