この記事をまとめると
■街なかを法定速度くらいで走っても楽しいクルマをピックアップ
■唯一無二のクルマはキャラが濃いだけに特別な時間を演出してくれることが多い
■コンパクトカーは維持管理が簡単なのも魅力だ
まったりドライブが特別な時間になるクルマとは
みんな同様に「走って楽しいクルマ」って言うけど、それって「かなりぶっ飛ばしてるってことでしょ?」と、思うことってありませんか? サーキットにでも行かない限り、日本の道で出してもいい速度は最高120km/h。普通の街なかなら、少し大きな幹線道路でも50〜60km/h程度の制限速度がほとんどです。
でも、それくらいの速度で走っても、楽しいクルマというのは存在します。今回は、ぶっ飛ばさなくても十分に楽しめるクルマたちをご紹介したいと思います。
1台目は、街乗りで楽しめるクルマの代表格といっていい、マツダ・ロードスター。
1989年に初代が登場してから、現行モデルで4代目となった、日本が誇るライトウエイト・オープンスポーツカーです。3代目は衝突安全性や乗り心地の上質感など多くの要求に応えようとしたために、ちょっと大きく重いクルマになってしまったのですが、そこからまた原点回帰を遂げたのが現行モデル。
とくにマイナーチェンジで設定された「990S」というグレードは、無駄なモノを省き、バネ下重量などをさらに抑えて、初代の頃のような軽やかさと素直なハンドリングを実現しています。
それだけに、発進から40km/hくらいまで加速しただけで、もう「楽しい!」と思えるほど。ルーフを開ければオープンエアの楽しさも加わります。
2台目は、小さくてかわいいデザインが女性にもウケている、ホンダの電気自動車であるHonda e。
大きな液晶パネルをふたつ並列にした未来的なインパネでは、熱帯魚にエサをあげることができたり、ちょっとした遊び心もホンダらしいところです。
全長4mを切るコンパクトなボディに、50Ahのリチウムイオンバッテリーを搭載し、一充電での航続距離は最大283km。短距離〜中距離のドライブ向けのEVになりますが、なんと、駆動方式がRRというのが面白いところ。開発当初はFFで考えていたそうなのですが、走り込みのテストを重ねていくうちに、RRのほうがしっくりくると気づき、変更したのだそう。
そのおかげで、小まわり性能がとてもいいのです。狭い街なかをスイスイ走る楽しさはもちろん、クネクネとした山道なんてもう楽しくて夢中になっちゃうほどですよ。