複数の車両を所有している世帯などにはOEM車が便利
そうなると購入時の条件は同じだが、ローンの金利、残価設定ローンの残価などは、ベース車とOEM車で異なる場合もある。ディーラーローンを使う時は、両方のディーラーから同じ購入条件で見積りを取り、比べて選ぶ方法もある。
もっとも注意したいのは、数年後の売却額だ。購入したディーラーに下取り車として売るのではなく、ほかのメーカーや一般の中古車販売店に売却する時は、OEM車が不利になることも多い。
その理由は、OEM車は中古車として売りにくいからだ。今は中古車を買う時、インターネットで検索するユーザーが増えた。一般的には「スズキスペーシア」と打ち込み、OEM車の「マツダフレアワゴン」は少ない。
そうなるとOEM車は、製造メーカーの商品に比べて中古車価格が下がりやすく、売却時にも若干不利になる。選択に迷った時は、製造メーカーの商品を選びたい。
その一方で、複数の車両を所有している世帯などは、1人の担当セールスマンにすべてを任せたほうが便利だ。このような時にはOEM車を活用する。
たとえばCX-5をファーストカーに使う世帯が買い物のためにセカンドカーが必要になった時は、スペーシアやハスラーではなく、フレアワゴンやフレアクロスオーバーを検討すると便利だろう。