この記事をまとめると
■クルマのレーダー探知機からはさまざまな情報が得られる
■そのなかのひとつに「カーロケ」がある
■カーロケ無線の意味や仕組みについて解説する
警察も使っているシステム
最近のレーダー探知機はさまざまな警告を出してくれるが、そのなかのひとつがカーロケ無線。「カーロケ無線が接近しました」とか「カーロケ無線が遠ざかりました」といった感じで教えてくれる。
このカーロケ無線とはなにか? カーロケとはカーロケーションの略。カーロケーションを日本語にすると「自動車位置情報」だ。このシステムは警察が運用しているもので、端末をパトカーなどの車両に搭載することで、各車が今どこにいて、どんな速度でどちらに向かっているかがわかるもの。
GPSを利用した位置情報のようなもので、捜査用に車両や犯人情報のやり取りも可能になっているし、110番通報によって近くにいるパトカーを現場に素早く行かせることにも役立っている。司令室のモニターに各車の位置を表示したり、持ち運び可能な端末での表示も可能。さらには警察官や警察ヘリコプターの位置情報からの画像(ヘリテレ、ヘリコプターテレビ)情報ともつながっているので、捜査などでの活用度は高い。基本的には各都道府県での運用になっているが、システムは日本全国同じで、情報も共有されているため、たとえば北海道のパトカーが沖縄を走っていても利用は可能だ。
このカーロケの無線を探知して、レーダー探知機は近くにパトカーがいることを警告してくれているというワケだ。ちなみに表向きの目的は、緊急車両の走行を妨害しないためだとされている。ユーザーとしてはスピード取り締まり中の覆面パトカーの探知に期待するが、肝心の交通取り締まりの車両には搭載されていないのが基本。同じ場所での活動で、事件現場に急行することがないからだろう。探知してくれると期待してしまうが、残念ながら無理だ。
またカーロケを使った犯罪。たとえば強盗に入るのにレーダー探知機を持っていってパトカーの接近を知るなどの事例が発生しているので、今後は周波数の変更やデジタルスクランブル化などが行われるかもしれない。