しっかりグリップする上に安いのが魅力
具体的にいえば、国産のハイグリップタイヤ、ヨコハマのアドバンネオバやダンロップのディレッツァZⅢあたりのグリップ力を5段階で「5」とすると、ドリケツタイヤとして人気があるアジアンタイヤのグリップ力は「3」、悪くても「2」といったところ。
どれも一応スポーツタイヤなので、街乗りで使う場合、ウエットがイマイチだったり、5部山以下になると性能がガクンと落ちるといった短所も見られるにせよ、グリップ力だけでいえば、ライフ最優先のいわゆる「タクシータイヤ」よりもずっとマシかもしれない。
ドリフトの場合、リヤが滑るというより、フロントがしっかり「喰う」ことが大事で、まずフロントにしっかりグリップするタイヤを履かせ、リヤはフロントよりも1~2段グリップの劣るタイヤを選ぶとテールスライドを出しやすくなり、維持しやすくなる。
ここで肝心なのは、フロントタイヤのグリップ力とリヤタイヤのグリップ力に差があるという点で、いたずらにリヤタイヤのグリップ力を落とせばいいというわけではないこと。
ドリフト初心者が、リヤだけスタッドレスを履くといった練習方法もアリなわけだが、ドリケツタイヤとして人気のあるアジアンタイヤを前後4本装着した場合は、わりと普通に走れるし、グリップ力も街乗り用タイヤとしてはボチボチレベルのものがほとんどだ。
最近のアジアンタイヤは急速な進歩を遂げているので、銘柄によってはかなりパフォーマンスのいい製品もあり侮れない存在になってきた。最新の情報を集めることで、コスパのいいタイヤも見つかるだろう。