クルマの使い放題ってこと? いま流行の「サブスク」の意味とは

この記事をまとめると

■いま「サブスク」という言葉はすっかり定着している

■サブスクリプションモデルは元々「定期的にサービスを使用する権利」とされていた

■自動車のサブスクの場合、その他のモノとは多少内容が異なる

走行距離に制限がある場合が多い

 最近、日本でもすっかり聞き慣れてきた「サブスク」という言葉。英語のサブスクリプションモデルを、日本風に短縮してこう呼ぶようになった。そもそもサブスクリプションモデルは「定期的にサービスを使用する権利」と訳されることが多い。

 たとえばアメリカの場合、雑誌や新聞を年間契約などで長期購読することをサブスクリプションモデルと呼んできた。これは単なる権利ではなく、雑誌や新聞の実物が自宅にちゃんと郵送されてくるし、近年では雑誌や新聞と同じ内容がネット上で記事が読めるビジネスモデルだ。

 筆者の個人的体験では、アメリカの自動車雑誌を年間購読のサブスクリプションモデルにしたら、毎号買うより価格が3分の1以下という設定だった。

 こうしたことから、アメリカ人がサブスクリプションモデルと聞くと、実売収入より広告収入を確保するため、破格な値段設定でユーザー数を稼ぐ商売というイメージがあった。

 それが、2000年代後半からスマホ本格普及時代となり、音楽の楽曲配信で定額で聴き放題というビジネスで、サブスクという言葉を適用するようになった。この影響によって飲食業でも、食べ放題や飲み放題をサブスクと呼ぶことがある。

 一方、自動車のサブスクの場合、年間または契約期間中に走行距離の制限がある場合が多く、契約時に設定した走行距離を超えると追加料金がかかる仕組みが一般的だ。

 そう考えると、サブスクとリースとの差が少ないようにも思える。実際、カーリース事業を行う企業では、クルマのサブスクはリースの仲間、といった説明をしている場合もある。

 その上で、一般的には、サブスクには税金や保険も込々になっていて、サービス体系に多様性があることなどが、リース、または残価設定ローンとの違いと考えられている。いずれにしても、クルマのサブクスもリースも、クルマの売り切り型ビジネスではない。

 つまり、クルマの所有者はサービスを受ける側ではなく、サービスを提供する側にあるという点では、サブスクもリースも基本的な仕組みは同じだ。

 サービスを提供する側はこれまで、メーカー直系の金融事業者である場合が多かったが、サブスクではサービス事業に特化した会社が増えてきている。

 そのため、クルマのサブスクは今後、ユーザーにとってリースとの差別化要因が、しっかりわかるような時代になっていくのかもしれない。

 たとえば、サブスクでの使用制限によっては、かなりお得な価格設定をするなど、ユーザーがあっと驚くようなクルマのサブスクが登場することを期待したいものだ。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
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聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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