この記事をまとめると
■サメエラフェンダーと呼ばれるフェンダーについて解説
■最近ではフェンダーにダクトがついているものがそう呼ばれる傾向にある
■クルマの愛称になるほど愛されたモデルもある
サメエラフェンダーってどんなもの?
ドレスアップやカスタマイズの世界で耳にする「サメエラフェンダー」とは、その名のとおりサメのエラのような形状やそれに近い形状のダクトを備えたフェンダーパネルのこと。
このダクト穴からはホイールハウスの空気をスムースに抜き出して乱気流の発生を抑え、車両の安定化を図ったり、エンジンルームの熱気を効率的に車外に排出したりするために活用されることが多い。
今回はそんなサメエラフェンダー形状が特徴的なクルマをピックアップしてご紹介。なかにはその車両の純正部品を流用したドレスアップなども実施されているのだ。
日産 ブルーバード(4代目)
“サメブル”の愛称でも知られる4代目ブルーバード、いわゆる610ブルーバードだが、この愛称の由来こそ、フロントフェンダーに設けられたサメエラ形状のアクセントが元となっている。
といってもサメエラのアクセントが付けられたフェンダーを持つのはフロントのオーバーハングを延長したロングノーズの2000GT系の車種に限られており、それ以外のグレードでは一般的な形状のフェンダーとなっているので注意が必要だ。
なお、このフェンダーのサメエラ形状は見ていただければわかる通り単なるアクセントであり、スリット穴などは入っていないため、空力的にも排熱的にも何ら影響を与えていない。