この記事をまとめると
■シャコタン乗りがよく使う単語「段切り」について解説
■段差の厳しいところで使用する技として認知されている
■段切りにも限界があるので厳しいと思ったら寄るのを避けるのが無難だ
シャコタンの愛車を上手に乗るコツ
保安基準では、最低地上高=9センチ以上と定められているのは知られているが、そこには樹脂製のスポイラーは含まれていない。そのため、地面すれすれのスポイラーやサイドスカートも合法となるが、あまりにも地面とのクリアランスが狭いと、一般道から歩道を跨いで、道路沿いのコンビニやファミレス、ガソリンスタンドなどの店舗に入るとき、段差や傾斜でスポイラーやバンパーを擦ることに……。
そうしたリスクを軽減させる段差へのアプローチ方法が、いわゆる「段切り」。簡単にいえば、できるだけ鈍角に、ゆっくりと進入し、タイヤを一輪ずつ段差にのせていく方法だ。
道路の左側の店舗に入るケースで説明すると、まず進入直前まで車体を歩道に平行になるようにして、道路の左端に寄せる。
店舗の入口の段差まで来たら、ハンドルを大きく左に切って、バンパーやリップスポイラーの先端よりも先に、左のフロントタイヤが段差の上に乗るようにする。
スペースに余裕があれば、ここで一旦ハンドルを戻し、右のフロントタイヤより左のリヤタイヤを先に段差にのせる。
続いて右フロント、最後に左リヤタイヤの順に段差に乗っていくのが一番安全。
そこまで鈍角にアプローチできる余裕がなければ、左フロント→右フロント→左リヤ→右リヤという流れでもOK。
とにかくポイントは「鈍角に、ゆっくり、一輪ずつ」。
逆にもっとも避けたいのは、段差に対し直交するカタチでアプローチすること。スポイラーの位置が低くて、オーバーハングの長いクルマほどアプローチアングルに余裕がないので要注意。
とくに右折して進入するような段差(店舗)では、鈍角でアプローチしづらいのでさらに注意する必要がある。
車高の低いクルマに乗って段差は大敵なので、「この角度では厳しいな」と思ったら、諦めて他のお店を目指すプランBに移行することも大切だ。