販売価格に反映されるのはまだ先になりそうだ
では実際にジムニーシエラの中古車はいまが買いなのか、中古車ポータルサイトでチェックしてみよう。
それによると、執筆時点でもっとも安価な現行型ジムニーシエラは車両本体価格177.5万円のJLグレード、修復歴なしの5速MT車となっていた。
この情報だけみると、確かに一時期に比べると価格が落ち着きを見せているようにも思えるが、この個体は走行距離9万kmオーバーの過走行車となっており、同じJLグレードの5速MT車でも、走行距離2万km台となると、最安値の部類でも車両価格が200万円ほどとなっている。
ちなみにJLグレードの5速MT車は、新車で179.3万円となっているから、2万kmも走った中古車が20万円以上高いということになるワケだ。
なお、走行距離100km未満の登録済未使用車のようなJLグレードの5速MT車では、200万円~280万円と相変わらず新車価格を上まわる値付けとなっているため、「ジムニーシエラの中古車はいまが買い!」とはとても言えない状況となっている。
買取価格が下落したという話が事実であれば、今後、中古車価格が大きく下がる可能性もゼロではないが、こういった価格帯の車両が多い現状では、まだまだ先の話となるのではないだろうか。
その一方で、新車を注文して納車待ちだったユーザーの中には納期が大きく早まったという人も現れており、もしいまからジムニーシエラを購入するのであれば、定価で購入することができる新車を発注し、納期が早まるのを待つというのが一番正しい買い方なのかもしれない。