快適性重視のLX100とシッカリ感際立つ001
それぞれのタイヤを装着した乗り味の違いの私の感想は、ぜひ動画でご確認いただければと思いますが、ALENZA LX100で際立っていたのはしっとり感。路面の凸凹すべてにピターッと入り込んで走っていくような、しっとり滑らかな乗り味。意外と路面が荒れていることが多い一般道や、高速道路のつなぎ目などを乗り越すときもお尻にガツンと来るなんてことは一切ありませんでした。
それに加えて静粛性の高さもビックリするレベル。オンロードメインとはいえ、オフロード性能を犠牲にするわけにもいかないという宿命を背負っているSUV用のタイヤは、トレッドパターンの形状によりどうしてもノイズが大きくなりがちなのですが、じつはブリヂストンのなかで静粛性ナンバー1の「REGNO」で培ったサイレントテクノロジーを採用したとのこと。しかも、その静粛性の高さ、タイヤが減っていっても性能が保たれるような工夫、トレッド面にノイズを抑えるためのダブルブランチ型消音器という小さな穴があけられていて、タイヤが減った時にも効果を発揮してくれるよう設計されているんですって。
しかも、もともとタイヤが減りにくい性能にも長けているそうなんです。ロングドライブに出掛ける方も多いでしょうから、環境にもお財布にも優しいのはありがたいですよね。
さて、もうひとつ運動性能重視のALENZA 001ですが、確かにそう言うだけのことはあり、ハンドルを切ったときの反応のよさと手応え感が違います。全高が高く重心高が高いクルマは、ハンドルを切るときがいちばん神経を使うシーンになりますけど、より安心しながらスッと操作ができるんです。
さらに路面の状態をしっかりドライバーに伝えてくれるので、しっかりと適切な操作ができます。じつはこれタイヤにとっていちばん大切な性能だと私は思っているんですよね。
でもこういう性能に長けたタイヤって、乗り心地がカタメだったり、ノイズがうるさかったりしがちなものが多いのですが、それも気にならないレベル。ただし、ALENZA LX100に比べれば乗り心地カタメ、ノイズ大きめなので、快適性を重視するのであればLX100を選択したほうがいいでしょう。
さらにALENZA 001で嬉しいのは雨の日にも強いということ。すべてのサイズがウェットラベリングで「b」以上となっているので、路面μが低くなり、視界も悪くなるという、いちばん神経を使う雨の日の運転でも、ずいぶんと不安度合が減るはずです。
どちらのタイヤも、発進時や再加速時にグッと大きなトルクのかかるHVのモーターの力強さにも負けていなかったですし、プレミアムSUVというハリアーHVの特性にもしっかり合っているという印象でしたので、しっとり感重視で優雅なクルージングを楽しみたいならALENZA LX100。ハンドリング重視ならALENZA 001といったところでしょうか。あえていうなら、運転に不慣れな方は、ALENZA 001のほうがシャキッと動きを伝えてくれるし、雨にも強いし、扱いやすいかもしれませんね。是非、自分のライフスタイルに合ったSUV専用設計タイヤを選んで、ドライブを楽しんでくださいね。
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