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安すぎる軽油は違法の可能性! いま問題になっている「不正軽油」って何? (2/2ページ)

安すぎる軽油は違法の可能性! いま問題になっている「不正軽油」って何?

この記事をまとめると

■不正軽油の利用を首都圏から一掃すべく東京都が不正軽油に関するホットラインを開設

■不正軽油は軽油に灯油や重油を混ぜることで税負担を軽くする違法行為

■不正軽油を使うと排出ガスから白煙や黒煙が出やすくなり、大気汚染につながる

無印のGSで極端に安い軽油が売られていたら……

 東京都は、不正軽油に関するホットラインを開設したという。大気汚染の元凶であり、また脱税行為でもある不正軽油の利用を、首都圏から一掃する狙いがある。

 不正軽油とは、ディーゼルエンジンで使われる軽油に、灯油や重油を混ぜた燃料をいう。目的は脱税だ。軽油には、軽油取引税が課せられており1リットル当たり32.1円が、元売り業者から引き取った際に徴収される。給油所で販売されるときは、燃料代に軽油取引税が含まれた代金を消費者は支払っている。灯油や重油には石油石炭税が課せられているが、軽油取引税に比べはるかに安い税額のため、軽油にそれらを混ぜれば、混ぜた分だけ税負担が軽減され、給油所の儲けが増える。

 大手元売り会社の看板を背負った給油所でそのような不正を行えば、社会的問題として元売り企業が批判対象となる恐れがあるため、不正軽油の取引はないと思われる。だが、安売りを特徴とした無印などと呼ばれる給油所では、不正軽油の販売が行われる可能性が考えられる。

 給油所には、ガソリンや軽油の販売価格が提示されている事例が多く、そのなかで大幅に安値が付けられているときは、不正燃料が考えられる。

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