この記事をまとめると
■ベントレーのコンチネンタルGTに新シリーズとなる「S」が追加された
■内外装にブラックの差し色を入れることでスポーティな見た目を演出
■新設計の22インチのホイールも追加
モータースポーツの歴史を感じさせるモデルに
ベントレーのグランドツアラーである2ドアモデルのコンチネンタルGTには、世界的にもユニークな存在のW12エンジン搭載モデルと、軽快さが持ち味のV8搭載モデルがラインアップされている。そしてこの度、V8モデルとして新たにスポーツ仕様のクーペモデル「GT S」と、オープンモデルの「GTC S」がラインアップされることになった。
ベントレーといえば、長年に渡ってモータースポーツに積極的に関わっているメーカーであり、これまでにもさまざまなレースの場でその存在感を発揮しているが、今回追加されたふたつのモデルは、モータースポーツの息吹が表現されたモデルとなっている。
コンチネンタルGT S/GTC Sの外観の特徴として、ラジエーターグリルやヘッドライト&リヤランプの縁取り、クアッドエキゾーストテールパイプなどがブラックティントされていることが挙げられる。標準モデルではメッキになっている部分をブラックアウトしたことで、より引き締まった印象となり、スポーティさが強調されている。
また、コンチネンタルGT S/GTC Sには、新たにデザインされた22インチY字型5スポークホイールを用意。「グロスブラック」と「ペールブロッカーサテン」の2色から選択が可能で、スポークの隙間からのぞくレッドペイントされたブレーキキャリパーが、このクルマのオーナーのスポーツマインドを掻き立ててくれることだろう。
内装は、ヘッドレストに「S」のエンブレムを刺繍し、インパネにも「S」のバッジが装着されるなど、特別感を演出する。スピードメーターには上位モデルである「コンチネンタルGT スピード」と同じものが使用され、ツートーンの内装もSモデル専用デザインを採用。スポーツカーのような装備でありながらも上品さが漂うのはいかにもベントレーらしい。
パワートレインは標準のコンチネンタルGT V8と同様の4リッターV8ツインターボエンジンで、最高出力550馬力。足まわりには「ベントレーダイナミックライド」という電動のアンチロール・コントロール・システムが備わり、コーナリング時のクルマの挙動を制御することで快適な乗り心地を提供してくれる。また、スポーツエキゾーストが標準装備となっており、加速した際にはマフラーが奏でるV8エンジンの軽やかなサウンドも堪能できる。
上品なデザインでありながら、さりげなく引き締まったスタイリングとなるコンチネンタルGT S/GTC Sは、ベントレーの豪華さと野性味を両立したモデルに仕上がっている。