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ウチのクルマこんなに遅かったっけ?……は気のせいじゃない! クルマが古くなると「遅く」なるワケ (2/2ページ)

ウチのクルマこんなに遅かったっけ?……は気のせいじゃない! クルマが古くなると「遅く」なるワケ

この記事をまとめると

■クルマに乗り続けていると、だんだん遅くなってくることがある

■やむを得ない部分もあるが、メンテナンスによって抑えることが可能

■ヘタりやすい場所について解説する

クルマはヘタって遅くなることがある

 クルマは進化しているので、基本的にはドンドンと速くなっているし、燃費もよくなっている。たとえばその昔はATよりもMTのほうが、シフトチェンジの手間などで速いとされていたし、燃費も同様。しかし今ではクルマに任せたほうがシフトチェンジは早いし、燃費も同じぐらいだったりする。ちなみに燃費はWLTCの高速道路モードだとATのほうがよかったりすることもある。となると、「ウチのクルマが遅いのも当然か」と思うかもしれないが、一概には言えない。ヘタって遅くなっている可能性が十分にあるのだ。

 では、具体的にどの部分がヘタるのかというと、まず思い浮かべるのはエンジンだろう。ただし、エンジンと言っても漠然としすぎているのも事実。さらに細かく見ていくと、なにはなくてもピストンとシリンダーの気密性だ。

 これは専用の測定機器を使って、圧縮圧力(圧縮比ではない)を測って、規定値と比べればすぐにわかる。圧縮圧力とはピストンが一番上に来たときにどれくらいの力で内部の空気を圧縮しているかというもの。摩耗して気密性が落ちれば隙間から抜けてしまうので、圧力も落ちてしまう。ヘタって摩耗して圧力が抜ける部分も、シリンダーとピストン(正確にはピストンリング)部分だけでなく、バルブの傘とリングの当たり部分の悪化も関係してくる。

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